第5話




本屋さんは会社の近くに一店舗あるんだけれど、それだと私が少女マンガが大好きなことがバレてしまう。


それに、今回の新刊は、ここの店舗で先着50名限定の、直筆サイン付きポストカードが挿入されていたのだ。買わないわけがない。


前もって予約していたおかげで、このサイン付きバージョンが何とか手に入ったのだ!!!




……どうしよう今すぐ読みたい。

でもランチもまだだし、午後はこのまま取引先に行かねばならない。



まさか取引先にマンガを持っていく訳にもいかないし、かと言って会社に戻ってデスクに置く時間はもう無い。





「どうしよ、ロッカーにでも入れる……?」





あああ、どうせ予約してたんだから会社に戻る時に買えば良かった!!





「こんな所で何してんすか?」





「ヒッ!?!?」






いきなり声をかけられた方を振り向けば、そこにはあの小生意気な後輩が立っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋人未満 ましろ(姫乃) @Tp_ibu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ