EP.10 ?????
〈
そこで声が途切れ、そして次の瞬間、
「お前たちのせいだ」
よく知っている、けれど知っている高さよりも
その声の主は、黒いフード付きのコートを被り、僕の、いや、僕たちの目の前に現れた。
それは間違いなく、
「
それもそのはず。
だって、琴奈は、僕たちに「私は用事があって行けないので、3人で行ってきてくれませんか?」と言ったはずだ。
だからこうして、僕たちが来ているのに。
琴奈は言う。
「あんたたちが!あんたたちがいじめたせいで!依織は、依織は自殺したんだ!あんたたちのせいだ!」
冷静さを失い、感情のままに叫ぶ琴奈。
彼女はこちらに勢い良く近付いてきた。
…彼女の手元は、
「!!!」
僕はそれに気付いた。
琴奈が向かっているのは、久里の方。
僕から久里の方へは、少し距離がある。
…間に合わない、?
僕は一瞬、1番のバットエンドを想像した。
…距離が遠い?
だから何だ。
どれだけ遠くても、間に合わせる。
それが、
「「好きな人を守るってことだろうが!」」
2つの声が重なった。
「
三谷さんは先に駆け出していた。
その行き先を想像し、僕はもう1人の方へ向かう。
絶対に、殺させたりはしない。
たとえそれが間違っていたとしても。
僕は命を賭けて、彼女を、久里を、守ってみせる。
----------キリトリ線----------
ルート、エンドの分岐が発生しました
貴方方が選んだのは−−−
----------エラーが発生しました----------
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます