EP.10 ?????

土岐とき 依織いおりが自殺したのはなぜか。それは、〉

そこで声が途切れ、そして次の瞬間、

「お前たちのせいだ」

よく知っている、けれど知っている高さよりも幾分いくぶんか低い声がした。

その声の主は、黒いフード付きのコートを被り、僕の、いや、僕たちの目の前に現れた。

それは間違いなく、

琴奈ことな、?なんで、あなたが、ここ、に、」

久里くりは驚きを隠せないという様子だ。

それもそのはず。

だって、琴奈は、僕たちに「私は用事があって行けないので、3人で行ってきてくれませんか?」と言ったはずだ。

だからこうして、僕たちが来ているのに。

琴奈は言う。

「あんたたちが!あんたたちがいじめたせいで!依織は、依織は自殺したんだ!あんたたちのせいだ!」

冷静さを失い、感情のままに叫ぶ琴奈。

彼女はこちらに勢い良く近付いてきた。

…彼女の手元は、するどく光っていた。

「!!!」

僕はそれに気付いた。

琴奈が向かっているのは、久里の方。

僕から久里の方へは、少し距離がある。

…間に合わない、?

僕は一瞬、1番のバットエンドを想像した。

…距離が遠い?

だから何だ。

どれだけ遠くても、間に合わせる。

それが、

「「好きな人を守るってことだろうが!」」

2つの声が重なった。

三谷みたにさん、!」

三谷さんは先に駆け出していた。

その行き先を想像し、僕はもう1人の方へ向かう。

絶対に、殺させたりはしない。

たとえそれが間違っていたとしても。

僕は命を賭けて、彼女を、久里を、守ってみせる。



----------キリトリ線----------

ルート、エンドの分岐が発生しました

貴方方が選んだのは−−−


----------エラーが発生しました----------

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る