何をするにもパッとせず、いつも「じゃない方」呼ばわりされる女性。
そんな彼女がある日人形に一目惚れ。
自分に足らない何かを埋めるために突き進んだ結果、周りから「むかえちゃうおねえさん」と噂されちゃうまでに。
生ける怪異となった彼女に、むかえられない人形は一つたりともないはずだったが⋯⋯
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途中何度もどうなることかと思ったが、振り返ると「良い話だった」となる不思議な作品。
「じゃない方」呼びされる主人公が、空白を埋めるためにひたすら突き進む様は清々しい。
呪いの人形との度重なるぶつかり合いを経て、彼女が得たもの(と失ったもの)を見たとき、
不思議と熱いものを感じたんだ⋯⋯