第36話 宰相の密偵部隊
「街道を封鎖されて、ハジマ町が孤立している事を知った宰相様が、調査に送り出したのが我ら密偵部隊で有ります!」
密偵のイサとサカそれにジュウザ隊長の三人は、ハラグ男爵にインボウ伯爵が盗賊と組んで行って来た数々の犯罪行為を、宰相に連絡し指示待ちの状態だったそうだ。
「ハジマ町は、王国の問題だらけの貴族を計画から排除し、意欲の有る平民開拓団が開発し、素晴らしい成果を出した今後の王国の方針を一変する大事業でした……」
貴族抜きの事業は、多くの貴族達の反感を買い元々孤立して居たのを良い事にインボウ伯爵が街道を封鎖し、流通を阻害し開拓新事業の失敗を謀り、知らずハジマ町へ行こうとした旅商人達を捉え奴隷にして居たそうだ。
僕達は、ジュウザ隊長の事情徴収を受け、ハジマ町と西日暮村に日の出村の現状を報告し、僕達を王都の宰相に会わせる為案内を買ってくれた。
中央村の事は、僕達が訪問して居ないので不明、との報告をしておいた。
「解放者アダン様! 日の出村に行って来ました!! アダン様の兄上クダン村長様の歓迎を受け、文化的で豊かな村を案内して頂いて! 私達はアダン様に教えて頂いた、サンスイ宿場町の開発を始めました!!」
お酒が楽しみと言っていた、ハラグ町囚われ旅商人トルネさんが商魂逞しく、新事業の展開中らしい。
開放した囚われ旅商人達は大丈夫でしょう、密偵部隊の案内で王都を目指し旅立ちだ。
「インボウ伯爵の領地は、元最果ての地で有りました、王都まで歩いて30日以上の距離です!」
案内同行は失敗だった、密偵部隊って諜報活動に秀でた者達、そこそこ戦えるようだが、僕達の高速移動の足手まといになってしまった。
僕達が本気で走れば、10日掛からない距離の様だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます