第32話 盗賊のお宝は

「アダンくん、王都目指すのは良いけど盗賊のお宝忘れてるよ」

 トーラはお金の事は確りしてる、拡張背納56個のお宝忘れてた。


 5人の女性、背納の中を確認してくれてた。


「アダン様! 確認終わってます!」


 3倍拡張5個が金貨、拡張3倍10個が銀貨、拡張3倍20個が銅貨


 拡張5倍6個が高級反物、拡張5倍4個が宝石や装飾品、拡張5倍6個にブドウ酒、拡張5倍2個に塩、拡張5倍2個に黒糖、拡張5倍1個にコショウだそうだ。


 金貨入り背納2個、銀貨入り背納5個、銅貨入り背納10個、ブドウ酒入り背納6個、塩入り背納2個、黒糖入り背納2個、コショウ入り背納1個をスペースにいれた。


「ハラグ町に53人貴女達の様に捉えられた商人が居る、このお宝で一緒に町の復興頑張って!! 僕達は王都を目指します」


「あ、有り難う御座います! ご恩は一生忘れません!」


「あのぅ……私は商人で無く、護衛の冒険者の生き残りです……王都に行かれるお供させて頂けませんか?」


 お人好しの僕に任せられ無いと、ベクトラさんが質問した。

「貴女の名前とギルドランク教えて」


「エレンです、冒険者ランクはDです」

「アダン様はAランク、トーラさんとセインさんがBランク、私ベクトラはハジマ町冒険者ギルドの元サブギルドマスター! 冒険者ランクはCよ! 着いて来られる?」

「そ、それは……」


「ベクトラさん、意地悪しないで! 同行させても問題無いでしょ?」

「アダン様ならそう言われると思って、私は悪者役やりました」


 そう? 女性パーティー仲間が増えるの嫌だったんじゃ無い? エレンさん綺麗だから。

「アダン様! 私は嫌じゃ無いですよ」


 あれ? 僕独り言言ってた?

「アダン様は言いたい事が顔に現れます」

 あぁ、元優秀なギルド職員、ボンヤリじゃ勤まらないだろうが、僕ってそんなに顔に現れてる?

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