第23話 農作業省力化応援

 翌日村人総出の見送りを受け、ハジマ町に向かって走ってる。



「アダン、日の出村の農作業って随分効率悪かったね」

「僕も思った」

「え? 普通に頑張って農作業してたと思うけど、何か間違った事してました?」


「農作業を全て手作業してただろ? 広大な畑を耕すのは牛を使って耕運すれば楽に広範囲を耕せる」

「牛を? そんな事が出来るんですか?」

「僕達が住んでた西日暮村では遣ってた」


「教えてあげれば良いのに」

「牛を操るのには技術が必要なんだ……兄さん達を派遣して指導させれば!」

「アダン、それ正解かも! クダン兄達にお嫁さんが来るかも」


「あの村の女性は働き者で料理上手だった、兄さん達のお嫁さんになってくれたら……大急ぎ帰って兄さん達に話てみよう」




「あれ? 帰り早くない? もう着いた」

「結構速度上げて走ったからね、私とセインに良く着いて走れた!! アダン体力付いてきたね!」



 ギルドにマルメット討伐完了報告し、10頭分金貨300枚貰い、クランに帰った。


 暫く休憩して僕は夕食の準備をして居ると、クダンパーティーが帰って来た兄さん達全員Eランクになりベクトラさんの厳しい指導で読み書きもでき出した、兄さん達は単独パーティーで依頼を受けてる。


 早速トーラが話し出した。

 僕は夕食を作りながら聞いている。

「クダン兄! 得意な農作業で住民に感謝され、嫁さん選び放題って仕事が有るんだけど、興味有る?」


 こんな事言われて、興味無いなんて兄さん達絶対言わないだろう、嫁さんの所でピクっと反応してた、トーラは強引だけど話の持って行き方が上手だ。


「トーラ? そんな旨い話を何処から仕入れて来た?」

 兄さん達乗り気だ。



 即行きたそうな勢いだけど、話下手な兄さん達だけで行っても多分相手にされないだろう。

 僕達は明日、もう一度マルメットを納品に行かないと、10頭を一度に処理が出来ないと言われ、5頭ずつ納品する事になってる、以前は3mが2頭が今回は5mが10頭、ギルドは大変かも知れんが損して面倒まで掛けられた、愚痴になったが明日はそう言う訳で同行出来ない。


 明日兄さん達は、日の出村に長期滞在の準備をしてもらう。

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