第21話 日の出村
プリンに埋もれて寝るの初めてだったが、凄く気持ち良く眠れた。
息苦しさに目覚めると、背中をトーラとセインに押され、プリンに押し付けられて居た。
寒く無いはず、何なんだ? 僕は汗だくだよ。
サンドイッチの具材状態から何とか抜け出し、スペースから取り出した昨夜のニンニラ内臓煮を薄めスープに仕立てた。
匂いに釣られ皆が起きて来た。
朝から濃厚すぎるスープ、僕は少量しか食べれないけど、トーラ達凄い食欲で鍋イッパイのスープに乾パンも全部食べ尽くしてくれた。
プリンが食べ足りない様子、朝食には僕が欲しく無いので出さなかった野牛肉のニンニラ焼きを出すと、プリンが喜びトーラとセインも食べ出した。
どんだけ食うんだ? 見てると気持ち悪くなる勢い、朝飯だぞ? 食い過ぎて動けんなんて言わせんぞ!
信じられんほど食いながら、けろっとして皆は出発した。
僕とは別人種? オークみたい! 言わないけど……怖い!
そう思うと僕は155㎝のままなのに、トーラにセイン更に背が伸びてる、僕は二人の胸位しか無い状態に成った。
アダンクラン総帥には見られんのは当たり前に思える。
「アダン? 元気が無いぞ! シャキッとせんか!」
「アダンさんは、タラシ料理って凄い特技持ってる、自信を持って!」
セイン、タラシ料理って何? それって誉めてるの?
酪農に広大な農地が見えて来た。
「あれが日の出村?」
「そうみたいだけど、集落が見えんな」
「ハジマ町に周辺の村、全ての食材を製産してるのが日の出村って聞いた、住民の何倍もの家畜が居るって話だよ」
「家畜を育てる穀物も自作してるとか、とてつも無い規模だね」
「あっ、村人発見!」
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