第18話 二人はもう隠さない
「…告白?」
優希が困惑しながら美紅を見ると、美紅は激しく頷きながらスパイクを打ち込む康介を見る。まぁ確かに望関係で繋がりはしていそうだが、まさか好意を持っていたとは思っていなかった。
「一応同じ学校だったからねー。何なら体育館もバスケ部とバレー部の練習場所、真隣だったし」
それなら見る機会は多くありそうだ。望ともよく話していたのだろうと分かる。
「そうだったんですね。康介さんとは仲が良かったのですか?」
鈴乃が美紅に問う。美紅は顔を歪ませる。…何故だか分からないがそうなった。
「キモイ。できれば話しかけて欲しくない」
「「……えぇー…」」
恐らく周りで耳を傾けていた生徒達もそう思った事だろう。優希も鈴乃も漏れずその反応を見せた。それを見た美紅は、昔話の様に語り始めた。
あれは中学二年生の初めの頃。バスケットボールが転がって行ってしまい、真ん中のボールを止める設置型ネットを飛び越えてバレー部側に行ってしまった時の事。
「すみませーん!ボール行きましたー!」
危ないのでそう声を上げながらバレー部側に行く美紅。その先には望がおり、バレー部のほぼ全員は望に任せた。何故なら、美紅と望の関係性を知っているし何ならお互いに好意を持っている事に気付いているから。
誰もがくっつけ、と思ってバレー以外色々と鈍感な望とできる限り触れ合わせようとしていた時、そのボールはデカイ人に拾われた。
「はい、これ」
「ありがとうございます!」
その頃の美紅はバスケが本当に好きであり、部活中は望に対してあまり気持ちを持っていなかった為にお礼だけを言って立ち去った。その後、康介は皆にボールをぶつけられた。
それから学校生活をしていた美紅。変わった事と言えば、廊下ですれ違った時に康介が挨拶をしてきて少し話す事が増えたくらい。それだけならまだ良かった。その行為は少しずつ伸びて、最終的には美紅がすれ違うのを避けるくらいにまでなってしまった。美紅のフレンドリーな性格なら考えられない事から、その異常性が分かる。
「…って感じぃー……悪いやつじゃ無いんだけどね!」
「確かに、悪い人じゃないけど…って感じだね」
何というか、偶然会った人に懐いてどこまでも着いて行ってしまう子犬の様な感じだろうか。それで、その人は犬アレルギーだった、的な。
そこに一際大きな音が聞こえたので試合をしているコートを見た。そこには、望が結構本気でサーブを打ち始めた姿があった。昔話をしている最中にも試合はどんどん進んで行っており、今は十一点で同点だった。決勝からは二十五点マッチを二セット先に取った方が勝ちの結構な試合形式なのでこの一セット目は大事な対決という事になる。
「望ー!頑張れー!」
「まけるなのぞみー!そんな奴張っ倒せー!」
望に応援の言葉を掛けると、望に丁度いいトスが上がる。望もジャストで跳べた。これは点が入ったな、と思っていると、望の前に一人の大きい人が現れる。そしてそのまま、スパイクをブロックをして望側のコートにボールを落とした。
「んがぁぁー!何で上手いんだよー!」
康介は『どうかな?』と聞こえてきそうなウィンクをこちらにして来る。優希に向けてなのか美紅に向けてなのかは分からないが、望も凄く悔しそうだ。
「のーぞーみー!まーけーるーなー!!」
ギャラリーで暴れる美紅を二人がかりで宥めながら試合を見るが、実力はどちらのチームも完全に互角な様だ。そのまま試合は同点のまま二十三点まで進み、あと一点でマッチポイントだ。そして、サーブは望の番で回ってくる。
「決めろー!ぶち抜け望ー!!」
「ちょ、美紅、暴れすぎ…!」
「…ごめん鈴乃、ちょっと任せた…」
もう美紅を抑えるのも疲れた優希は鈴乃に美紅のお守りを任せて椅子に座っていた。辛うじて見えたのは、望がスパイクを打つ瞬間と美紅が飛び上がって喜ぶ姿、そして大きな歓声。多分、点が入ったのだろう。そして、それが二回。要するに…
「うおぉぉぉぉ!!!良くやったのぞみー!!」
まだ一セット目なのに試合に勝ったかの様な喜び方をする美紅とセットを終えた事を伝える笛。望のサーブで試合が決まった様だ。
そして五分程間を開けて二セット目が行われた。二セット目は以外にも、望達のチームが最初から得点を量産して呆気なく勝った。味方の動きのキレが良く、相手は少し疲労を感じていた感じがした。こういうチームスポーツは流れが大切なのだと良く分かる。そして、終始美紅はうるさかった。
望はチームの人達と写真を撮ったり喜び合ったりがあるだろう、という事で鈴乃と美紅だけで下に向かった。次はあの二人の準決勝があるかるだ。二人からは、大丈夫だから安心して見てて、と励まされた。鈴乃にハグもしてもらった。安心できた。だから大丈夫だ。
「……」
それでも、嫌でも、少しは意識してしまう。昨日の事はもういいのに。いいのに、周りの視線がどうしても、気になってしまう。
「優希君」
「ひゃいっ!!」
優希が後ろの方で立って手すりを支えに少し下を向いていた所に、一人の男の子が話しかけてきた。色々と緊張状態だった為に声が裏返って変な声が出てしまった。だがよく見ると同じTシャツを着ているので同じクラスの人だと分かる。名前は…確か…
「あ、ご、ごめん涼君。驚いちゃって…」
「い、いや、僕の方こそごめんね。一人で居たから、話しかけちゃったんだ。…昨日の事もあったし、二人でいた方がいいでしょ?」
「…良いの?」
「変な人に絡まれるよりは僕といた方がいいでしょ?…やだよね、僕みたいな陰キャと一緒にいるなんて…ごめんね、出しゃばっちゃって…」
「い、いやいやいや、凄く助かるよ。ありがとう」
そう言って優希は涼の手を取る。すると涼は慌てながら顔を赤くして、漫画の世界であれば頭から湯気が出ているみたいな状態になってしまった。プシュー、なんて聞こえてきそうだ。
「…ごめん、あまりにも、可愛くて…」
「……へぇ?僕、そんなに可愛いんだ」
優希は少し弄ろうと近くの椅子に二人で手を繋ぎながら座って涼の顔をまじまじと見る。
涼も、少し中性的な見た目をしている。声は少し低めだが、優しいたれ目に少し高い鼻、綺麗な肌や整えられたまつ毛にさらさらな髪等々…綺麗な顔だ。
「………な、何?」
「んんー?別に?ただ、涼君も綺麗だなーって」
「んなっ…そ、そんな事無いし…」
涼はあまり長くは無い前髪をくるくるしながら目を逸らしてしまった。可愛いなぁ、と思ってコートを見たら、美紅に服を引っ張られながらこちらを微笑ガン見する鈴乃が居た。
「ヒェッ……」
「え?ど、どうしたの優希君?そんな急に獲物に狙われたハムスターみたいになっちゃって…」
「…凄く具体的な説明ありがとう…ただ、まぁ、そんな感じかも…」
一度意識が飛びかけてもう一回鈴乃を見ると、次はにこにこになりながらスマホを指さしていた。確認すると、一件の通知が来ていた。
『帰ったら……帰る途中も、何なら競技終わってからも離さないから。拒否権は無いからね?優希が他の男とべたべたしてるのが悪いんだからね?』
「…いや、お前は他の男に彼女を取られそうなメンヘラ気質の束縛系彼氏かーい…ってやかまし…じゃなくて……お前女やんけー……でも無くて…え?何で?男の子だよ?何か悪い事したかな…?え?僕が悪いのかな…?」
スマホを見て急にぶつぶつと何かを言う優希に、涼は恐怖しか浮かばなかった。
あの二人の試合は見ていて爽快なくらいの圧勝だった。初戦で優勝候補を倒しているのだ。優勝への道のりは幾分かは楽だろう。
涼にお礼を言ってから分かれて下に向かうと、チームメイトと共に歩いている鈴乃と美紅を見つけた。が、仲良く話していたので近くの椅子に座ってゆっくりしていた。すると、周りに人が何人か集まってくる。皆、謙遜しながらスマホを片手に集まっているのでまぁ、写真目的だろう。だが、違う可能性もあるので一応聞いてみる事にした。
「……えと、何か御用でしょうか…?」
「しゃ、写真を撮っていただきたくて…」
鈴乃の方をちらちら見ながら先頭の人がそう言う。そういう事か。いつもは鈴乃のガードが高過ぎて写真とか言っている場合では無いから、今撮ろうとしているのだ。
仕方が無いか、と優希は腰をあげ、その人のスマホを借りた。そしてカメラを回し、集まっている五人くらいにこそこそと話しかける。
「良いですよ。…そろそろ来ると思うので、映りたい人は写ってください。ほら、はやくはやく」
優希は五人を集めてカメラに映る様に調整して、優希をセンターに六人で集まって何枚か写真を撮った。せっかくタイミングを見つけて頑張って探してくれたので、サービスで凄く笑顔でピースをしてあげた。
「はい、じゃあ、このスマホからここの人達に共有してあげてください」
「…ありがとうございます!」
優希はお礼を言われながらその五人に手を振って見送ってあげた。ちょうど見送ったくらいの時に、鈴乃が後ろから抱きついてきた。周りに人が居るのにやるという事は、もう隠す気も無い様だ。
「…撮ってあげたの?」
「うん。鈴乃がいない時を見計らってたから」
「そうなんだ。で、私にお疲れの一言も無いの?」
「……なんか最近メンヘラ化してきてるよ。…まぁ、お疲れ様鈴乃。頑張ったね」
「……ん」
優希は労いの言葉をかけながら頭を撫でれば、鈴乃は優希の前で下を向きながらその手に甘えた。すると、美紅が後ろから抱きついてきた。
「ねーゆーきー!私もー!」
「美紅には望がいるでしょ…」
「……」
「……あっ」
優希は鈴乃を撫でていたので分かった。鈴乃が、物凄く不機嫌になった。美紅を見る目は、結構怖い。それに気付かず、美紅は優希の背中に自身の体を擦り付けながら懇願している。
「いーじゃーん!ちょっと!ちょっとだけ!」
「わ、分かった!後で家に来たら……」
「…家……?」
「か、帰り!帰りにやってあげるから!ね!今は、ね!ちょっとね!」
……怖いよ。本格的に。もう鈴乃の美紅を見る目が殺意に変わってるよ。もうピクピクし始めてるよ。そろそろ殺されちゃうよ。
そんな事を思いながら必死に鈴乃の頭を撫でながら美紅を相手していると、救世主が遠くから歩いてきて美紅を引き剥がしてくれた。
「の、望ぃ!」
「ごめんね、美紅が…美紅もからかうの辞めろ」
「いやぁ、鈴ちゃんもゆーちゃんも可愛くてつい」
「……優希。そいつ危ない」
「ちょ、殴ろうとしないで!美紅も悪気は無かったから多分!み、美紅も何か言ってあげて!」
「……てへ☆」
「おいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
こうして、美紅を捕まえる望とその美紅を優希の視界から消そうとする鈴乃を抑える優希という何とも混沌を極めた状況ができあがった。その時だけは、休憩場所に誰も入れなかった。
そんなこんなで午前の部は終了し、残すは午後の部のみとなった。皆でご飯も食べて準備万端。ここからは優希の番だ。
「…吐きそう」
「えぇ…さっきまで鈴乃に頑張るって言ってたのに…」
優希は現在、望とトイレに来ていた。やはり運動前はトイレに行っておかなくては…となり、トイレに来たわけだが…ここに来て、急に緊張からの吐き気が優希を襲う。
「うぅ……凄く心配」
「ま、最初はそんな物でしょ。やり始めたらどうにかなるよ」
「そうかなぁ…」
若干の不安を抱えながらトイレから出ると、すぐ近くに二人は待っていた。
「もう大丈夫?」
「…頑張る」
「あはは!ゆーちゃん緊張してるー!」
「…煽るのは辞めてやれー。多分本気の緊張でしょ、これ」
そんな事を話しながら、四人は外へ向かう。これから始まるのは、優希の借り○競走。何を借りるのか分からない、ある種の賭けに近い競技だ。当然誰も出たがらなかったので、優希が代表して出る事になった競技だ。
「…簡単に借りられるといいなぁ…」
「大丈夫!多分、そんなに難しいお題は来ないって!」
「……信じてるからね。それと、好きな人とかだったら容赦なく連れて行くから」
「にしし、任せてよ!」
優希と鈴乃は、学校でも家と同じくらいの距離感で話す様になった。それを見ていた望と美紅は、二人で見合って笑いながら二人の後を追いかけた。今の二人は、いつもより輝いて見える。
『えー、それでは毎年恒例!何を借りるかは完全運次第!借り○競走!開幕です!』
二年生と三年生からは歓声があがり、一年生は揃ってポカン、としていた。どうやら、この競技はこの学校において伝統的な競技らしい。実況者までついているという事は、まぁ最後にお題を読み上げられたりするのだろう。だって、ゴール地点にいるんだもん。
ルールとしては、スタートをしてから少し走り、地面に伏せてあるカードをめくる。そして、そのお題の物と共にもう一箇所にある課題をクリアし、そうしてようやくゴールできるというルールになっている。
『まずは初々しい一年生からの出走になります!せっかくなので、一レース目の生徒達にはインタビューでもしましょうか!』
…おっと、それは予想外だ。他の皆も慌てている事から、本当に急になった事だと分かる。…後ろに並ぶ生徒がほっとしているのを見て、少し怒りそうになった。
『では自己紹介と意気込みをどうぞ!』
そう言われて一番内側のレーンの人はマイクを口元に近付けられる。まぁ自己紹介なので名前と頑張ります、くらいしか言っていない。そんな物だろう。
『はいでは次の方!』
そうこう考えているうちに優希にマイクが回って来た。優希は腹を決め、口を開く。
「し、篠雲優希です!…えと、頑張ります!」
ちょっと言葉を迷ってしまい、途切れてしまった。周りから「かわいー!」とか聞こえてくる。やめてー。恥ずかしいよー。
その後も自己紹介は続き、一レース目の人達はは自己紹介を終えた。そして、グラウンドの空気は一気に盛り上がる。
『はい!では自己紹介タイムも終わったのでいよいよスタートです!では行きますよー!位置についてー!』
そうしてその実況者は陸上で使われるピストルを構え、音を鳴らした。それと同時に、隣の人達は一目散に目の前のカードに向かって走り出した。優希も負けずに走り、カードをめくった。頼む、どうにか簡単なお題であれ…と。
書いてあったのは、予想通りというか、なんと言うか。『好きな人』だった。
ため息を吐きながら、先程まで自身がいた場所まで走る。周りからは疑問や期待の声があがり、優希が自身のクラスがまとまっている場所まで来た所で少し静かになった。
何故なら、そこにもう一人の生徒が走ってきたからだ。カードをチラリと見ると、その生徒のカードにも『好きな人』の文字。そして、目線の先には優希が愛する人の姿。
戸惑うこと無く優希は、鈴乃に手を伸ばした。
「…行こ。僕の好きな人」
「……喜んで!」
鈴乃は優希の手をとり、駆け出した。
「ごめんね!友達ならいつでも募集中だよー!」
目の前で恋が砕け散ったその生徒に声を掛けながら優希と鈴乃は手を繋いで課題の場所まで向かう。興奮と羞恥でよく聞こえないが、実況もグラウンド全体も最高に盛り上がっている様だ。
二人が引いた課題は、なんとお姫様抱っこをしてゴールしろ、と書いてあった。二人はそのカードに目を落としながら固まった。
「…え?僕が、鈴乃を?」
「できるの?」
「無理でしょ」
優希はどうにかならないかと鈴乃を見る。が、見えるのは下を向いて目線を優希に送る鈴乃。流石に厳しい。すると、何かを決心した様な鈴乃はカードを優希に押し付け、優希を抱っこする。
「ちょ、何を…うわわっ」
「仕方無いでしょ?よいしょっと」
そのまま鈴乃は優希をお姫様抱っこし、走ると危ないという事で歩いてゴールまで向かう。
「はっ、恥ずかしいんだけど!?」
「そう?私は嬉しいよ。こうして優希の可愛さを知ってくれる人が増えて」
「…えっ」
鈴乃にそう言われて周りを見回すと、歓声…主に推しに向けてキャーキャー手を振る感じの歓声が沢山飛んできている。それと同時に、ブーイングもたまに飛んでくる。そして、周りの人達はさっきの玉砕した人も含めて優希達にヘイトが向いている隙に既にゴールし終えていた。実況も、優希達に焦点を当てて熱い実況をしていた。
少し落ち着いて周りの音を拾った優希は、更に恥ずかしくなって鈴乃の肩に顔を埋めてしがみついた。更に大きな黄色い声が飛んできて、もうただぷるぷると震えるしかなかった。
鈴乃がゆっくり歩いたせいで三時間くらい歩いたのではないか、と思う程長かったお姫様抱っこも終わり、実況者が鼻息を荒くしながら駆け寄ってきた。
『篠雲優希さん!お題は分かってますがお題をどうぞ!』
言っていいのか、と鈴乃をチラリとみれば、鈴乃は軽く頷いてくれたのでもう堂々と宣言した。
『僕のお題は好きな人!で!課題はお姫様抱っこでした!』
ぱちぱちぱち、と大きな拍手があがる。そして、男子の声で『こーくはく!こーくはく!』と手拍子に合わせて聞こえてくる。その声は段々と大きくなり、もう収集がつかなくなった。
「ど、どうしよう鈴乃…!」
「…うーん……ま、私に任せて」
優希が鈴乃に助けを求めると、鈴乃は実況者からマイクを借りてポンポンと叩き、音を確認した後に喋りだした。
『みなさーん!一旦コールやめてくださーい!はーい静かになってねー!』
その鈴乃の言葉と共に、グラウンドは静寂に包まれる。それを確認して、鈴乃は優希を再び抱き上げる。
「ちょ、ちょっと!?」
『私達、実はもう付き合ってまーす!』
その言葉に、グラウンドからはどよめきやら黄色い声やら絶望の悲鳴やら色々聞こえてくる。それがある程度静まった所で、鈴乃は再び口を開く。
『私も優希の彼女として振る舞うのでお嬢様な私が好きだった人はどんまいでーす!お友達ならいつでも大歓迎してるので!そして…』
散々煽っておいて、鈴乃は急に真顔になって声のトーンまで下げて言う。
『優希に酷い事する奴は、許さないから』
…怖いよ。本日二回目の怖いよだよ。いや、過保護になってくれるのは嬉しい。それに鈴乃が自分を偽らなくなった事も嬉しい。凄く。何より、ここまでして自分を守ってくれる鈴乃には頭が上がらないし申し訳ないとも思う。
それでも、全てを含めた上で嬉しいが込み上げてしまう僕がいて何とも言えない気持ちになった。
鈴乃は興奮している実況者にマイクを返し、優希と手を繋いでその場を後にした。緊張やら何やらで周りはよく聞こえなかったし見えなかったが、実況者さんがうまくまとめてくれただろう。
鈴乃の手に甘えながら、優希は自身のクラスの所へ、望と美紅の所へと戻って行った。もうクラス対抗の競技もこれで最終種目。長かったこの二日間も、終わりに近付いていた。
(他称)可愛い俺、猫を被ったイケメン女子に助けられたら助けた側がグイグイ来るんですが?(修正中) 星崎夢 @prayerX
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