アブラカタブラアブラブーケトス
シエリアも
そんな時、
すると
「ウェディングドレスください!!」
いきなりの注文にシエリアはたじろいだ。
話によると妻のリーリスは直前になって
他の店でレンタルすればいいのではという話だが、先の
こればっかりは厳しい
その結果、なんとかドレスが手に入らないかとシエリアの店にやってきたのだ。
だが、さすがにオーダーメイドが基本のウェディングドレスを
どう
パラパラとカタログをめくっているとシエリアはあることに気づいた。
ドレスの
つまり、その気になれば1から作ることも
「結婚式はいつですか!?」
「明日!! お昼までに用意できれば!!」
「その依頼、お受けします!!」
トントン
ナンデモ
そこが
しかしまたまた
四つ目ヤギの毛玉はモコモコしすぎていて、
ウロコマグロのウロコも試してみたが、そもそもこれでは服ではない。
ペトペトカエルの皮は上手くいったが、こんなヌルヌルしたものを
「うわああああ!!!! どうしよう!? ウェディングドレスなんて高度なもの、作れるわけないじゃあああん!!!! もう時間が!! 時間が!!」
スプーンですくってパクリと食べる。
キーンと
「う〜ん、これはシンプルなオレンジソルベ!!」
この味を食べると決まって今は
彼は名をボンモールと言って、
シエリアが
また、
若くして
そんな時、
そこでシエリアは強く思った。
「おじいちゃんに
こうして今はボンモール
どんな問題をもぶっとばすのはボンモール
シエリアはパクリパクリとエリキシーゼを食べながら頭を
すると、
「いいか、ここぞというときはな、自分の得意な
「おじいちゃん……。あッ!!」
その時、シエリアに
ボンモールは
「そうだよ、純白でふわふわの、ウェディングドレスの常識にとらわれることはないんだ。素敵でキラキラして、思わず着たくなるドレス!! 誰もが着たいと思うドレスを!!」
ネジをしめたり、
こうしてショルダーオフでロングスカートのメカニカルドレスが出来上がったのだ。
仕上がりは上々で金属の輝きが全身を
好みの問題はあるかもしれないが、ベストを
翌日の朝、
「なにこれ……
どうやら気に入ってもらったようで、シエリアはホッとした。
これがご
彼女はあまり
見てくれからするとドレスに問題はないようで、
参加していた女性たちは
きっと自分がウェディングドレスを着て、同じように
シエリアはやや
そのため感動はしたが、特に
出会って間もないというのもあるわけだし。
こうして無事にセレモニーは終わった。
シエリアはドレスに
最後に、お待ちかねのブーケトスが行われることになった。
結婚するには早すぎるし、特に予定もないが結婚の
本気でブーケを
その時、リーリスがシエリアに向けてウインクしてきた。
こっちに投げてくれるのだろうか。
だが、様子がおかしい。
そう、あれは
ドレスに気を取られた少女は
「べちゃあ……」
油でべっとりした
我ながらメカニカル・ウェディングドレスは上手くいったなと思います。
これもおじいちゃんのおかげだと思います。オレンジソルベ
……これ以来、
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