第2話

成長させてあげたいから、口出ししすぎるのも良くないなーって思うけども、間に入るべきタイミングもあって。


 俺の場合は、悩んでしまって、そのタイミングが遅れてしまう。


 菜子は、そこも上手に判断するから、今回のように学びがある。


「仲、崩れなくてよかったね」


 畳を続ける俺のサポートに入ってくれるみたいで、菜子は開けていない段ボールの中を引き継いだ。


 一緒に仕分け作業をしながらも、目線は残してきた3人に向ける。


「あのぐらいで壊れる関係じゃないっしょ。亮と洸は、一生ものの親友だと思うよ。」


 正反対の見た目と性格なのに、馬が合う珍しいコンビ。


 お互いにライバルであり親友であり、唯一無二の相手だと、わかってそうな。


「翔と蓮くんは?」


「……悪友、腐れ縁、浅い関係。」


 パッと浮かぶ顔に、あまりいい感情は湧いてこない。


「蓮くんは、翔のこと好きそうだけどねー…」

 

「俺の嫌がる顔を見るのが、好きなだけだろ。今度、あいつが店来ても、近寄らなくていいから。離れとけ。」


「はいはい」


 笑ってまともに受け取ってくれない菜子に、思わず拗ねる顔を向けてしまった。


 蓮は、ほんとに意地悪だから。


 俺がやきもち焼くのわかってて、反応楽しんでるあいつの顔、菜子は知らねーだろ。


 亮と洸が三上さんを取り合ったように、俺は蓮と菜子を取り合った。


 俺は、亮と同じ立場で、菜子が好きだったのは、蓮。


 男の俺から見ても、蓮はかっこいいと思うほど、完璧で、同期でありライバルで、尊敬するところしかないあいつが、……。

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