第20話

やはりというかるなもが可愛すぎて、周囲からの視線が多い。だが俺をみて皆しゃべりかけるのを諦めている。これが渋谷とかだったらこうはいかないだろう。俺程度なやつなら簡単に離れさせられると思って普通にナンパしてくるからな。後は芸能事務所のスカウトを装ったナンパとかな。るなもは簡単に引っ掛からないだろうが。


「あ、これ欲しかったんだー」


そう言って冬次のポスターとキーホルダーを手に取った。やっぱりるなもはちょっとやんちゃっぽい日とが好きなのだろうか?俺みたいな地味なやつじゃ無理なのだろうか?まぁ振られたったことは無理なんだろう。


「よかったな、もう少し見ていくか?」


「折角来たし、もうちょい見ていこうかな。アニメイトは滅多に来れないし」


そう言って再びグッツを物色し始める。その様子はオタク達の興味を引いたようで、周囲に人が集まってるのが分かる。これだけの美少女がアニメを好きだったらそうなるわな。俺は一応ナンパをしてこないか警戒をしておいた。


そしてるなもは選び終わったのか満足そうな顔をしていた。


「このくらいでいいかな。なんか人多くない?」


「みんなるなもみたいなタイプがここには珍しいから、見ていたんだよ。るなもはここにいるには可愛すぎるからな。まぁ渋谷にいても目立つが」


「そんなに可愛いなんて照れるよー」


るなもは少し顔を赤くして、微笑んだ。やっぱり天使すぎるな。るなもより可愛いやつはいないんじゃないだろうか?顔は俺のタイプだし、声も可愛い。もうアイドルになったら、すぐにトップアイドルを取れるレベル。


「思ったことを口にだしただけどな。それにるなもなら言われ慣れてるだろ」


「仲がいい人に言われるのと、興味もない人に言われるのとじゃ全然違うよ。興味ない人じゃ下心あるんだなとしか思わないし」


「そいうもんか。まぁキモがられなくてよかったよ。俺みたいなやつに言われると、人によっちゃなにこのキモオタとか思うからな。思ったことを口にすぐに俺はだしちゃうから、今までもそう思われたこともあるだろうし」


「イケメンだと思うから、それはないと思うけどなー。今度美容院に行く?多分雰囲気変わって、イケメンになれると思うよ」


美少女のとなりにたつのは付き合ってなくてもそれなりのレベルじゃなきゃナンパしてくるやつが後を絶たないか。それなら美容院に行って試しにイメチェンしてみるのもありか。イケメンになれるかは分からないが。


「そうだな、行ってみるわ」


「それなら今すぐ予約をしようか。私の行きつけの美容院で腕はいいんだけど、人はあまり来ないところだから穴場なんだぁー。だからすぐに予約取れると思うよ」


あまり目立たちたくないが、るなもにかっこいいと言われたいから行く。そして俺達は下に降りて、会計を終えてアニメイトをでた。CD売っている場所でも行くか。たしか今日櫻坂のCD販売だったはずだし。


「CDショップ行くか」


「そうだねー。それじゃその後はメイド喫茶でも行ってみようよ」


俺はメイド喫茶は入ったことないが、興味はあるから、ちょうどいいな。あそこ一人じゃ入りにくいんだよな。でも外にいるメイドは可愛いんだよな。だから入ってみたかったのだ。俺は面食いだからな。


「そうだな、メイド喫茶は興味があったから、ちょうどよかったわ」


それから俺達は歩いて、大きいCDショップに向かった。るなもは始終笑顔である。まぁ俺といて楽しいなら、よかった。周りのオタクはるなもの笑顔に見惚れているが。だから視線がよく集まる。まぁ気持ちは分からないでもないがな。


「ふん♪ふん♪秋葉の町ってやっぱり楽しいなー」


「るなもが秋葉を好きなのは意外だったがな。もっとおしゃれな空間しか好きじゃないと思っていたからな」


「やっぱり秋葉みたいなアニメとかアイドルの聖地になってる場所は好きだよ?いつかここでライブをやってみたいなと思っているし」


るなもがアイドルを始めたら、即応援しよう。そしてるなもの生誕祭とかも管理する。るなもの一番のファンになりたいからな。だけど厄介オタにはならない。むしろなりそうなのをどうにかするタイプだ。振られてるから、付き合うことは諦めているしな。るんのファン経験を活かす。


「るなもがアイドルになって秋葉でライブをすることを願っているわ」


その後アイドルの話をしていると、CDショップに着いた。まだ特典券が使えるから、何個も購入しよう。るんにはいつでも会えるが、天にはそんなに会えないからな。俺は天のファンでもある。まぁるんに紹介してとは言わないが。あくまでファンとして応援してるからな。


「櫻坂のCD売ってるね。それにしてもすごい量が置いてあるよ」


「まぁ秋葉だし、ファンなら一回で大量に購入するからな。こんだけ売っていてもおかしくない」


「まぁ特典があるからねー。私もアイドルになったら、そんくらい売れたいな」


「るなもならトップアイドルになれる資質はあると思うぞ。声も可愛いし、何より顔が坂道アイドルレベルだからな」


「坂道アイドルって誉めすぎだよ」


過剰でもなく、事実だがな。るなもは俺にとっては一番可愛い。だから好きになったてのもある。そんなことを思いながら、CDを16枚買った。




















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る