「いや……また、きょうちゃんって呼んで？」

執拗に彼が耳たぶを甘噛みし、穴をなめ、その水音が響いてどんどん私の頭の芯がしびれていく。

背中がゾワゾワして耐えられない。

私は彼にしがみついて、か細く

「やめて……きょう、ちゃん」と言った。

「いい子」

彼はまた唇をむさぼった。

すぐに口先を割ってきて、口の中をいじりだす。

息ができなくて、吐息がもれる。

唇がふやけそう、視界がもうろうとする。

「……はあ！　我慢できない……！」

口づけの合間に、彼は必死な声を出す。

指の間に彼の指がはいって、ぎゅっと握られる。

ベッドに背中を支えられ、ゾワゾワするキスが何度も、何度も、続けられる。

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