『犯罪者を炙り出せ』
宿泊型インターンシップのグループディスカッションにて、前代未聞の課題を受けた学生たちが、緊迫状況の中、心理戦を繰り広げていく…といったお話です。
一見やや特殊なルールのお話かな?と思いきや、非常にわかりやすく読者ファーストに書かれているため、どんな方でも安心して読み進められます。
序盤は学生たちの巧みな駆け引きや心理戦から目が離せず、夢中になって読み進めるわけですが、この作品の真の見どころは、物語が進むにつれ目の前の世界が二転も三転もして、どんどん読み口が新しくなっていくところです。
巧妙に張り巡らされた伏線。絶妙な伏線回収の手順。それでいて常に読者の想像の斜め上をいく展開。思いもよらない新しい舞台。計算され尽くした抜群の構成力。
続きが気になって夢中で物語を追いかけ、気持ちいいぐらいに騙されたあとは、『うわー、この発想はなかった』『これはやられた』と、手を叩きたくなるような最終局面が待ち受けており、非常に充実した読後感を得ることができます。
再読ですが、本当におもしろかったです!
素敵な作品をありがとうございました。
心理戦や、ハラハラドキドキ臨場感あふれるお話が好きな方に、おすすめの作品です!