嗚呼、バラ色ノ推シ事。
sorarion914
祝
2025年1月20日。
今日は我々【アル中】にとって、わけても【マサラー】にとっては、もっとも記念すべき日だ。
ありふれた、ただの月曜日だが。
今夜は大きなイベントがある。
待ちに待ったネット配信が待っているのだ。
あぁ……
今日という日を、仲間たちと共に祝える喜びを何と表現したらいいのだろう?
思えば遥か長い道のりであった。
50年という歩みの中を――それは、私にとっては人生と言ってもいいぐらい、長い時間の中を――彼らは生き抜いてきたのだ。
芸能界という荒波の中。
沈むことなく、ただひたすら、信じた道をまっすぐに。
共に歩んだ仲間の2人は、昨年既に大台に乗った。
残る1人が、そう――今、まさに、この瞬間並ぶのだ!
1月20日の今日!
夜の生配信が待ちきれない私は、朝から気もそぞろ。
仕事中も上の空だ。
同僚の方々、大変申し訳ない……!
でも分かって欲しい。
今はお仕事中だが、私は年中推し事中でもあるのだ。
昨年の紅白出場には興奮した。
過去最長ブランクの41年ぶり。
長い活動歴で2度目の参加。
冗談みたいな存在だけど、実在するレジェンド・バンド。
その名も
THE ALFEE—―
その、メンバーの1人、
これで、3人そろって70歳。
合わせて210歳の、前期で元気な高齢ロックバンドの新たな伝説の始まりだ。
桜井氏は、スーツに髭、サングラスが実によく似合う男だ。
我が最愛の推し。
幾つになっても渋い。
彼には年の数だけ送りたい。
真っ赤な薔薇?
ノンノン。
それは一般的な薔薇色だ。
70歳は古希なんだぜ。
今のアル中にとって薔薇色とは――
すなわち、紫色である。
Happy Birthday! M・SAKURAI.
※ここで言う【】内の単語の補足。
アル中とは熱狂的ALFEEファンの総称。マサラーとは、桜井氏をメインに推すファンの呼び名である。
嗚呼、バラ色ノ推シ事。 sorarion914 @hi-rose
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます