第53話

願う……


願う…


願う




ね・が・う!!




「お願いしまーーーーす!!」




あたしは叫んでいました。




「何をですか」



「何をだ」



「突然どした!?」



「……シン?」



「プククッ。まんま。まんまだよ」




ツッコまれ、疑問に思われ、笑われます。




「いや、あのっっ」



「「「……っっ」」」




何やら、水の向こうが騒がしいです。




わぁあっ、“GUARD”さん達に言ったわけではないのですがっ。




「急いで下さーいっ!!」



「「……っっ!?」」





灰に言ったのに、またしても外の方が騒がしく!



けれど、そこは16年一緒に居た最早相棒。



灰は正確にあたしの願いを汲み取り、男の人の“星”を覆い隠しました。




「や……めろっ。止めれっ。俺の“星”っっ」



「大丈夫ですよ。貴方の“星”に危害を加えるつもりはありません」



「男の話し方がスムーズになってきたな」



「そういえばそうだな。さっきはなんか片言のロボットみたいな話し方だったが」




それは




長谷川さんと碇さんの会話を聞いてる内に、灰が“星”から離れはじめました。



それと同時にあたしの体にも異変が……



ドッと疲労が蓄積され、立っていられず




「シン!!」




私の意思とは関係なしに傾いだ身体を、喜田川さんが支えてくれました。




「大丈夫ですか?どこか怪我を?」



「だい……じょうぶです。ちょっとつかれただけ」




険しい表情の喜田川さんに笑いかける。




「オイッ!!見ろよ!!」



「??」




灰が戻ってきて、あたしの“ハート”を隠した時、碇さんが叫びました。



碇さんの視線の先には……大きさは変わらない小さいままだけれど濁りは消え、本来の輝きを取り戻した




















“星”がありました。

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