第52話

再び灰が私の周りに集まってきます。



“ハート”を隠すために。



どうしてあたしのは“星”ではなく“ハート”なのか……


どうして誰から、この灰は“ハート”を隠しているのか。



疑問はつきません……が。




「あ……が……ヨコセ……ヨコセ……ココロ……」




まずはこの人の事を先に考えねば。



放っておいたら“星”がLOSTして死んでしまうかもしれません。



でもどうしたら……



“星”のように“ハート”にも何か力があるのでしょうか?



全くわかりません。



とりあえず触ってもらってみましょうか。



何か




「なりません」




喜田川さんに止められてしまいます。




「でもっ」



「そうだよ、シン。“星”だろうと“ハート”だろうと、それは一人にたった一つのもので、盗られたらシンが死んでしまうかもしれないんだよ?」



「うっ……」




柚乃ちゃんの冷静な見解に返す言葉もありません。



では、どうしたら良いのでしょう……。




「願えよ」




碇さんがそう言ってあたしを見ます。




「願うー?」



「俺は力を使う時、願うぞ。願うっつーか、命令か」



「命令……」



「確かにな、俺もだわ」




長谷川さんが碇さんの意見に賛同し




「あたしも」



「そうですね、私も」




柚乃ちゃんと喜田川さんも。



ただ1人、答えていない仮面さんを見ると




「仮面は〜」




!!


何故オネェ口調!?




「天才だから〜、願うことも命令もしない。勝手に“星”がやってくれるの〜」



「黙りなさい」




喜田川さん!?



喜田川さんが仮面さんを睨んでピシャリと一言。



仮面さんの意見は凄すぎて参考には出来ませんが……




「えぇー。酷くなぁい?」



「黙りなさいと言っているでしょう。次に口を開いたらあの天パにようにしますよ?」



「俺を参考にするんじゃねぇ!!」




碇さんが叫びましたが、その叫びにあたしは反応出来ず……




願うーー。



その事で頭がいっぱいでした。

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