第33話
シンside
わっわっわっ。
凄いです!!
もう会えないと思っていたお二人に会えた上に、学校もクラスも同じなんて!!
柚乃ちゃんも居てくれますし!!
わー、高校生活楽しみです!!
中学は……あの……まぁ、色々とありまして……。
でもこの3人はあたしの“星”のことを知っても、態度を変えることなく一緒に居てくれます。
だから……
「あーらやだ、せっかくの入学式なのに煤汚れた灰かぶりがいるわー」
「あー、本当」
「最悪ぅー。あたし達の新品の制服が汚れちゃうー」
「「「「……」」」」
講堂へと向かっていたあたし達の行く手を遮るように現れた三人組さん。
そうでした……。
この方達も同じ学校でした……。
小学校の頃からずっと同じ学校の同級生。
真ん中の子を中心に、ずっと“星”のことでイジられ続けてきました。
お陰で中学時代は友達も出来ませんでしたね。
家もお金持ちで、リーダーシップもある小堺 彩愛(こさかい あやめ)さんには誰も異を唱えなかったので。
良かった、ここに喜田川さんが居なくて。
居たらきっと、3人にヘッドロックをかけていたと思います。
あたしが小堺さんの話しをする度に「シメましょう」って言っていたから。
「小堺さん、おはようございます」
「やだ、話しかけないでくれる?灰が俟って仕方ないわ」
三人組さんは本当に嫌そうな表情で一歩下がりました。
話しかけてきたのはそっちなのに。
「貴方達もこんな灰かぶりと一緒に居ないで、私達と行きましょう?」
小堺さんが長谷川さんと碇さんに笑いかけます。
他の二人も、長谷川さんと碇さんにニコニコ。
「リアル継母と姉達じゃん」
シラけた声で柚乃ちゃんが言います。
「ハッ!?」
「おっ前ら性格悪ぃなっ!!」
ケタケタ笑いながら碇さんが。
「ハァッ!?」
「ダセェ……」
そして最後に溜め息混じりに長谷川さんが。
「ハァアッ!?」
さっ、3人の顔が凶悪に歪んでます!!
だけど、柚乃ちゃんも長谷川さんも碇さんも、小堺さん達の所へ行くことはありませんでした。
なんでしょう、胸の辺りがとても温かいです。
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