第31話

今度は昨日の重力男が居た。



マジか……。



これまたコイツもここの制服を着てるんだが。




「天パの人!!」




伊勢が叫ぶ。


そこは重力の人じゃないのか。




「誰が天パだ、ゴルァッッ!これはアレだっ、重力に負けただけだ!!」



「そうなのですか!?」




驚く伊勢。


いや、ならんだろ。




「例え重力に負けたとしても、そんなにクルクルにはなりませんよ」



「グゥッ!!」




喜田川、無表情で冷静なツッコミ。



心臓を押さえる重力男。



返す言葉がないらしい。




「シンさん、この方は?」



「この人も昨日助けてくれた人の一人です」



「おう。ほぼ俺が救ったな!!」



「そうですか。その節はこの子を助けて下さりあ

りがとうございます」




ペコッと喜田川が頭を下げる。




「軽くね?俺への礼、ソイツより軽くね?」



「そうですね」



「なんでだよっ!!」




騒がしいな。


もう離れてもいいか……いや、ダメだ。



さっきのこと、一応知らせといた方が。




「あたしは伊勢 心です。アナタは?」



「俺か?俺様は碇 結(いかり ゆう)だ。結様と呼べ」



「天パ様」



「「「っっっっ」」」




喜田川が真顔でそう呼ぶもんだから、俺と伊勢と棒付きキャンディ女は吹き出しそうになる。




「誰が天パ様だっ!!」



「それは見事な天パなので、天パ界の中でも有名な方かと思いまして」



「天パ界……」




んな界はねぇ。




「わかってんじゃねぇか、女ぁ!!」




嬉しげな碇。




((バカだ))



「天パ界の有名人!!」




凄い…と呟く伊勢。



こっちもバカだ。




「バカではありません。この子は純粋なだけです」




こっちは親バカだった。




「では、また」




喜田川と別れて俺達はクラスの書かれた掲示板を見に行く。



それを見てから、講堂で入学式なのだが……



なんの因果か、4人とも同じクラスだった。





















ハァアアアア……。


嫌な予感しかしねぇ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る