第20話
どうして……
壁にかかっていたのは……
新品のセーラー服が2着でした……。
何故、2着なんでしょう……?
あたしが汚した時などの為でしょうか。
そんなっ申し訳ない
「どうしたのですか?」
変な顔をしていたのか、喜田川さんが聞いてきます。
「制服が2着あるなって」
「ああ」
「あまり余裕もないのに、2着も買ってもらって…」
「1着は私の分です」
「「……」」
……え?
「なんですか?」
何か変なことでも?と首を傾げる喜田川さん。
1着は喜田川さんの分……?
喜田川さん……
「喜田川、確か29さ……ぶふっ!?」
顔に台拭きが直撃しました!!
台拭き!!
「歳のことは口にしてはなりません」
「だからって、台拭きで黙らせなくても」
「緊急事態だったからです」
そこまで……。
そんな無表情で……。
「私も通いますよ、高校」
「えっ!?」
喜田川さんも!?
……喜田川さんも?!
「どうして!?」
「貴女を守るためです」
「守る?そんな守られるようなことなんて」
「何を言っているのですか。今日のこともあるでしょう」
「う……」
それを言われると……
「貴女は私が守ります」
「喜田川さん……」
喜田川さんはキリリとした美人さんで、1番印象的なのが意志の強い真っ直ぐな瞳です。
この瞳をしている時は引かないことをあたしは知ってます。
ずっと一緒に暮らしてますからね。
だから
「でも一度高校にきちんと確認を取ったほうが良いと思いますよ?」
一応……一応、進言してみます。
「……そこまで言うなら」
10分後ーー。
「何故ですかぁぁあああああっ!!」
喜田川さん絶叫。
どうやら喜田川さんは保護者枠で入れると思っていたようなのですが……。
そもそも保護者枠なんてものがなく……。
普段は頭も良く回転も早い喜田川さんなのですが、たまに滑稽なことをします。
あたしのためっていうのが、嬉しいんですけどね。
「アハハハハッ」
「笑い事ではありませんっ」
!!
怒られました!!
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