第12話
あたしの気持ちに反応したのか、“星”が現れました。
灰かぶり色の、星だか丸だかわからない形の“星”が。
子供の頃から全く変わらない、あたしの“星”
形のせいなのか、色のせいなのかわからないけど、まだ“力”のない“星”ー。
あたしの“星”を見て、何じゃそれって顔をする天パとツッコミの人。
そんな目で見られるのももう慣れました。
「それがお前の“星”ー?てか、星か?それ」
「はい、そうですよ」
「見たこともない、色と形だな」
「よく言われます」
興味津々といった様子で近づいてくる二人。
と
「うぉおおおおおおおっ!!」
雄叫びを上げて……こっちに這って進んでくる包丁の人。
「嘘だろっ!?これを進めるのかよ!!」
「力緩めてんじゃねぇよ」
「緩めてねぇよ!!」
「……ヨコセッ。ヨコセッ。ヨコセーーーッ!!」
血走った目で、包丁の人が見つめているのはあたしの“星”。
心っていうのは、もしかしてーー?
「「「“星”」」」
「のことですか?」
「のことか?」
「のことなのか?」
3人とも考えていることは同じでした。
あの人の狙いは、あたしの星“のようです。
でも、どうしてー?
誰にも見向きもされない、疎まれることもあるこの“星”をー?
「ヨコセーーーーーーッ!!」
「俺の重力が破られた!?」
包丁の人が立ちました!!
でもまだ“星”の力は働いていて、今にも押し潰されそうです。
「ヨ……コセ」
「アイツも“星”の力を使ってんじゃねぇのか!?」
天パの人が叫ぶ。
「よく見ろ、“星”は出てねぇ」
「なぬーー!?」
そうなのです、包丁の人の胸に“星”は見当たりません。
包丁の人は、“星”の力なしに、“星”の力に打ち勝ったということ。
そんな包丁の人の血走った目と目が合いました。
ゾッとして一歩下がってしまう。
血走ってギラギラ光っているのに、その奥が虚ろな空洞に見えて。
ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!
「あっ」
「あー……」
「うげっ!!」
新たな監視ドローンが現れました!!
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