第10話

なんて……


なんて綺麗な“星”なんでしょう。



今まで見た中で、1・2を争う美しさ。



もう1人?


もう1人はもちろん、喜田川さんです。



見惚れていると




「頭が高ぇっ!!俺様に平伏せ、包丁野郎!!」




天パの人が嬉々として叫び、それに呼応するように漆黒の星が深く輝く。



“力”が発現する証。



“星”が美しく眩く輝くほど、“力”は強いと言われていますが……。



天パの人はその輝きからして、強い強い力の持ち主のようです。



どんな、力なのでしょう。



自分の命が狙われていると言うのに、未知の力が見れることに不覚にも、ワクワクします!!




グッ!!



!?



急に身体が重……




「ぎゃっ!?」




包丁の人が、天パの人の言うとおり、突然アスファルトに平伏しました。




「ぐっ…ぐっ……」




起き上がろうとする包丁の人ですが、全く身動きが取れず……むしろ更にアスファルトにめり込んでいくという。



そして気を抜けば、あたしも平伏してしまいそう。



これは……



















「……重力か」





ツッコミの人がボソッと呟く。



やっぱり!!



漆黒の星は、重力の力なのですね!!



凄……凄……い。




「あの…あたしにも力の影響が……」




ドンドン身体が重くなって、今にもアスファルトに「こんにちは」をしてしまいそうです。




「知るかぁっ。嫌なら移動しろぉっ」



「なるほど」





その通りです。



いそいそと移動を開始する……も。



これがなかなか重労働で……。



あたしでこれならば、“力”をまともに食らっている

あの包丁の人にはどれだけの負荷がかけられているのでしょうか。

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