優しいなんかじゃない
長月そら葉
第1話
あなたの特別にならなくてもいいよ
あなたが自然に笑顔でいられる場所が
わたしの横でないのなら
あなたの目を伏せてしまうのなら
わたしはあなたの特別にならない
それでいいよって笑ってあげる
あなたの特別になりたかったよ
あなたが自然に笑える場所が
わたしの隣ではないと気付いてしまったから
あなたが無理をして笑うのなら
わたしはあなたの特別になれない
そうすべきだってそっと消えるから
あなたの不幸せだとしても
わたしの傍にいてと泣ければよかったのに
あなたの幸せになりたかったと
聡くも違うと気付かなければよかったね
けれど気付いてしまったから
きみは優しいと言うけれど
わたしは優しくなんてない
自分の気持ちを圧し殺すしかなかっただけ
あなたをわたしの生に巻き込む勇気がなかっただけ
泣いても何も変わらないのだと
気付いてしまわなければ可愛かったかな
本当は、ずっと信じたかった
あなたの隣で微笑んでいたかった
あなたと手を繋ぎたかった
あなたに抱き締めてほしかった
あなたに可愛いと思われたかった
ねえ、知らなかったでしょう
きっと、これからも知らないままでいる
あなたの特別になりたかったの
あなたの笑顔を守りたかったの
気持ちが交わると信じたかった
けれど、これはわたしのエゴだ
わたしの気持ちは圧し殺すから
わたしは物語を綴ろう
理想を語り、自分を
泣けない涙を笑顔に変えよう
優しいなんかじゃない 長月そら葉 @so25r-a
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