第3話 爆弾魔と警察

俺と渚が出会った事件であり俺の右腕を失った事件の犯人である爆弾魔が俺の前にいる。


そして爆弾魔は元カノでもある。


9年前元カノいや妃 桜(きさき さくら)は爆弾魔として活動していた。


その裏で警察組織に潜り込んでな


8年前じぶんの正体を知っている可能性がある俺を殺すために近づいた。


俺は桜を警戒していたが少しずつ心の鍵をひもとかれやがて好意を抱くようになった。


そして7年前に相棒になる。


6年前に桜と恋人になった。


それで5年前渚と俺が警察学校で再会する。


4年前桜がじしんの正体が爆弾魔であると明かしてきた。


人間不信になりかけていた俺だったが渚の人柄に惹かれ3年前に渚を相棒にした。


そして3年前から現在までずっと俺は桜と対立したり渚の誘惑を拒んだりして生きている。


だがそろそろ決着をつけるべきかもしれない。


そろそろ前を向くべき機会かもしれない。


そう思って桜から言われた場所に向かった。


「やあまっていたよ?」


そういってにこやかに笑いかけてくる元カノ。


筋肉質な肉体を持っていることが服を着ていてもわかる。


たぶん警察として働いたり爆弾魔としての活動だったりが影響しているのだと思われる。


イケメンで貧乳で筋肉質のため男だと勘違いされることが多いようだが俺としては女性的なエロさを持ち合わせた魅力的な女性だった。


だが俺は裏切られた。


だからもうこいつは信用しない。


「クックッそんなに殺気立てるなよ夜を共にした仲ではないか」


「うるせえよ」


「おいおい僕にとってははじめてだったんだよ」


「俺もだが」


「あははそうかそうか」


「話が進まねえからいうがなんで俺を呼んだ」


「彼氏を理由なしで呼んではダメなのか?」


「元だ元」


「あははそれにしても今の相棒は誰だったか確か………まあどうでも良いかさてそれでな本題に入らせてもらうよ」


「なんだ」


「僕と一緒に暴れよう………正直言って僕は君が好きだ別れたあとも君のことばかり考えていただからお願いだ一緒に来てくれ」


「確かに俺もおまえのことは引きずるほどには好いている」


「ならば」


「だが断る」


「なんだ貴様なめているのか」


「なめてねえよただ」


俺は渚のことを思い出す。


「おまえ以上に魅力的な相棒を知ってしまったそれだけだ」


「くっ相棒だった時間は僕の方が長いのに」


「1年だけだろうが」


「うるさい1年も大きいんだよ」


俺たちは少しだけ話をした。


「さてそれじゃあはじめるか」


「いやはじめるんじゃない終わらせるんだよ」


そういって桜はなにかのスイッチを取り出す。


桜がそのスイッチを押すと辺り一面に真っ白なきりが漂いはじめる。


そのきりが睡眠薬を含んだ気体であるとわかりすぐに俺はハンカチで口を塞いで走る。


俺が桜に向かって走っていたがすでにそこに桜はおらず桜は俺の後ろからスタンガンを突きつけてきた。


俺はスタンガンによって眠らされてしまう。


そのとき俺は幼い頃の夢を見た。


あのときの俺は無邪気でなんにもなれる気でいた。


だから俺は強盗相手にケンカを売った。


ちなみに俺が母親と一緒に銀行に入っていたら強盗が後で入ってきた感じだ。


みんなを守るために


でもそれはみんなを危険にさらす行為だった。


幼い頃の俺はそれを理解していなかった。


それゆえに強盗に射殺されそうになった。


そのときに助けてくれたのが警察官だった。


あの人のように誰かを守れるような人になりたい。


そう思って警察官になった。


だからあのとき渚を守れて本当の意味であの人のような警察官になれた気がした。


まあ警察官に憧れる途中でたくさんの人に出会ったことで警察官でも悪いやつはいることも知った。


それでも良いやつだっていた。


だから俺はこの職業になって渚に出会って桜に出会えてよかった。


だから桜を止めなくては


そして渚ときちんと向き合わなくては


そう思い目が覚めると俺の腕には手錠がかけられていた。


ベッドで寝かされた状態で

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