淡々とした千景の姿勢と、狂気にある女のコントラスト。そして、ラストの含み。現実と幻想の境界に踏み込んだような筆致に、短編ホラーとしてすごく良くできていると思いました。
地の文が美しく、画面の奥にプラットホームの景色が広がっているような錯覚を受けました。4000字ちょっと、とは思えない奥行きを感じるぞくりとするロマンチックなお話。主人公の女の子が冷静でかっこ良かったです!