不思議な実を拾ったあの日から

東雲

不思議な赤い実

もし食べると未来がみえる実があったら、見た後どんな生活をしますか?


私は大森一花、17歳高校2年生。田舎町に住む花屋の娘。

花屋の娘ということもあり、幼い頃から植物を育てることが好きで気になるものは何でも育ててた。

これは10年前私が7歳の時に体験した話です。


2015年4月下旬、いつものように家の庭で遊んでいると真っ赤な小さな実を見つけた。まるでトマトの様だけど宝石くらい輝いていた。

とっても美味しそうな見た目だったからすぐにでも食べようかと思ったけど、好奇心旺盛な性格だったので植木鉢で育ててみることにした。

1か月ほどたった時、実がなった。5つほどなっていた。

4つは収穫して残りの一つをまた育ててみることにしよう。私はそう思い収穫した4つの実を洗い恐る恐るひとつ食べてみると、ほっぺたが落ちてしまいそうなくらい甘かった。まるでイチゴのように。

その日の夜、眠りにつくとある夢を見た。それは、『明日のテストで100点を取る』そんな夢だった。

次の日テスト受けて返ってくると、そのテストは100点だった。

まぐれだと思いまた甘い実を食べ夢を見る。毎回良い夢だった。そして見た夢は、必ず現実で同じことが起きる。食べているうちに見た目は同じだけど、とっても酸っぱい実を食べた。まるでレモンのように。

しかしその日見た夢はよくないことが起きる夢。『転んで怪我をする』そんな夢だった。この後は何日間か酸っぱく悪い夢。

私は甘い実は良いことが、酸っぱい実は悪いことが起きる予知夢が見れることに気がついた。


いつの日か私はその不思議な実を食べないと明日何が起きるのか分からない、そんな恐怖に怯えて過ごすようになりました。

そんなある日、実の木が枯れて実がならなくなり、「今後どうしよう」という気持ちでいっぱいになってしまいました。

悲しみに暮れている中ふと空を見上げると、虹がかかっていました。

些細な喜びだけどこの時の私にとっては、涙が出るほど嬉しかったのを今でも覚えています。

次第に明日や今後何が起きるか分からなくても、毎日を楽しみに生活できるまでに戻ることができました。

「また同じ実を見つけても食べないかな~」


みなさんはこんな実があったら食べますか?食べませんか?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不思議な実を拾ったあの日から 東雲 @0_nk_777

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ