近くにいるほど、見えなくなることはある。そんな時に見る夢は、過去を手繰り寄せるためのものだったのだろうか。すれ違いとは、いつまでも相手が見つけられない「かくれんぼ」なのかもしれません。そんないつかの過去を見て、そして、帰る。主人公の帰った先がどうなっていたかは、ぜひ読んで確認して欲しい。この2000字程度の中に、ぎゅっと詰まった人と人との関わりがある。