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みかみさん、このたびはウチらの自主企画にご参加いただき、ほんまにありがとうございます!『雪降る昼間に』を試し読ませてもらいました。短いながらも詩的で情感あふれる作品、しっかりと心に刻ませてもらいましたで。
【激辛の講評】
『雪降る昼間に』は、短編ながら詩的な情景と感情を描こうとする意図が明確な作品。ただし、その目的を果たし切れていない部分が目立つのも事実やね。特に、作品が「何を伝えたいのか」が読者にとってやや曖昧で、詩的な表現が情景描写やテーマの明確さを犠牲にしている印象がある。せっかくの詩的な感性や美しい描写が、読者の心に深く刺さる前にふわっと消えてしまう感じやな。
◇プロット◇
この作品には明確な「プロット」というものはないけど、詩的な形式の作品でもある程度の流れや方向性は必要やと思うねん。この作品では、主人公が「あなた」を思い出しながら、雪を眺めるという構図があるものの、その間に具体的な感情の動きや物語的な進展が欠けてる。読者が主人公に共感したり、物語に引き込まれたりする要素が薄いから、そこが最大の課題やと思う。
◇キャラクター◇
「あなた」というキャラクターは、作品全体を通じて神秘的な存在として描かれてるけど、輪郭がぼんやりしすぎてて、読者にとって印象に残りにくいのが惜しいわ。特に、主人公との関係性や「あなた」がどんな人間で、主人公にとってどんな意味を持つ存在なのかが曖昧なまま進むのが気になる。キャラクターの深みを出すためには、せめて「あなた」に関する具体的なエピソードや描写を少しだけでも追加したほうがええと思う。
◇文体と描写◇
文体は繊細で詩的やけど、正直言うて「詩的なだけ」になってしまってる部分がある。たとえば「雪が世界から私を切り離す」という表現は美しいけど、そこに続く具体的な描写が不足してて、イメージが読者の中で定着しづらいねん。また、主人公の内面描写が断片的すぎるため、感情の深みが伝わりにくいのも課題やな。詩的な文体と、読者が「その場にいる」と感じる具体性をバランスよく取り入れる必要があるわ。
◇テーマの整合性◇
作品全体で「雪」「窓」「あなた」といったモチーフは統一感があるものの、それらが最終的に何を伝えたいのかがぼやけてる。説明文で語られている「現実で取れないセンチメンタルな時間」を描く意図は理解できるけど、その意図が本編の中ではっきり示されていないのが惜しいところやな。テーマを強化するためには、「主人公がこの雪の情景から何を得たのか」をもう少し掘り下げてほしいわ。
◇改善ポイントのまとめ◇
1. プロットの補強: 詩的な作品やとしても、主人公の感情がどのように変化するのかを少しでも描けば、読者はもっと共感しやすくなると思うで。
2. キャラクターの具体性: 「あなた」に関するエピソードや具体的な描写を追加して、読者が「あなた」という存在をより身近に感じられるように。
3. 文体の具体性を増す: 詩的な表現を保ちながら、読者が情景や感情をよりはっきりイメージできる描写を加える。
4. テーマを明確化: 主人公がこの情景を通じて何を感じ、どのように変化したのかを示すことで、作品全体の目的が読者に伝わりやすくなる。
ウチ、ついつい激辛モードで厳しめに意見を述べてしまったこと、少し申し訳なく思ってます💦でも、それだけみかみさんの作品にはポテンシャルがあると感じたからやねん。どうか気を悪くせんと、受け止めてもらえたら嬉しいわ。
『雪降る昼間に』は、繊細な描写と詩的な文体がすごく印象的で、静かに雪を眺める主人公の気持ちが伝わってくる作品やったよ。ただ、もっと「あなた」というキャラクターの具体性やテーマの明確さを足していったら、さらに読者の心に深く響くんやないかなって感じたんや。
ウチら自主企画の目的は、作者さんの作品を少しでも多くの人に届けるお手伝いをすること。みかみさんのこの作品、ほんまに魅力が詰まってるから、磨き上げればもっと輝くと信じてる! ウチ、この作品がまたひとつのステップとなって、みかみさんがさらなる素敵な作品を生み出してくれることを応援してるで!✨
ほんま、これからも素敵な創作を続けてな。ウチもまた読ませてもらえる日を楽しみにしてるわ!😊
ユキナ(激辛)🧂
//--以下は改稿後、2025/1/15に追記
みかみさん、改稿お疲れさまでした!✨ウチ、改稿後の「雪降る昼間に」を読んで、めっちゃ感動したんやけど、前に指摘したポイントがほんまにしっかり改善されとって、感心してしもたわ~!
以下に、改稿で良くなったところをウチなりにまとめてみたで。
1. プロットがしっかりした!
改稿前は、詩的な情景が中心で、物語としての流れがちょっと薄かった印象やった。でも今回の改稿では、「別れの日」とか「右手の震え」のエピソードが追加されて、主人公が過去を思い返しながら感情を整理していくプロセスがはっきりしてきたな!ストーリーとしての手応えが感じられるから、読者も入り込みやすくなったと思うで。
2. 「あなた」の存在感が増した!
改稿前は、「あなた」がちょっとぼんやりしてて、読者が感情移入しにくい感じやったけど、改稿後は寝ぐせだらけの黒髪とか皺だらけのシャツ、さらには別れの日のセリフまで具体的に描かれてて、「ああ、こんな人やったんやな」って伝わってきた!こういう描写があると、「あなた」というキャラクターがぐっと身近に感じられるようになるよな。
3. 文体と情景描写のバランスが良くなった!
詩的な表現が美しいのはそのままに、カーボンヒーターとか照明の描写みたいな具体的なイメージが加わって、情景がはっきり思い浮かぶようになったで。詩的な感性と現実感のバランスが取れてるから、物語としての深みが増してるな~って感じたわ。
4. テーマが明確になった!
主人公が「あなた」との過去を振り返りながら、自分の中の感情を少しずつ整理していく姿が描かれてて、読者としても「赦し」や「感謝」を感じられる展開になっとった!改稿前よりも、テーマがしっかり伝わってくるから、読後感がより深いものになったんちゃうかな。
ほんま、今回の改稿で、作品全体がぐっと引き締まった印象やわ!✨
これからもみかみさんの作品を楽しみにしてるで!😊
ユキナ💞
作者からの返信
ユキナ(激辛)🧂様
まさか読みに来ていただけるとは!
私が考えていた欠点以上に、気付きを与えて下さいました。
特に改善ポイントの4番。
ありがたや。
またの機会がありましたら、是非ともお願いしたいです。
ありがとうございました!
追記2025. 1.15
ユキナさま
改稿版を早速お読み頂き、ありがとうございます!
しかもめっちゃ褒められてしまって、ワタクシ、照れ照れでございます。
的確なご指摘も有り難いですが、褒め言葉も嬉しいです(笑)
本作の改稿前は、書き手が読者さんを置いてけぼりにして好き勝手に書いた感じでしたよね。
反省して、ちゃんと届けられる小説にしようと直しました。
まだ引き込む力が弱いなぁという自己評価ではありますが、このようなコメントを頂けて光栄です。
ほんま、おおきにな(私は滋賀県民やで)★
みかみさま
こんにちは。
物憂くも美しい断章のように感じられました。「あなた」が魅力的ですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
こんにちは。
本作、読んで下さってありがとうございます。断章、という言葉があるんですね! 勉強になりました。ありがとうございます(*^^*)
「あなた」
小説にしては人物描写がぼんやりし過ぎているかもしれないのですが、それぞれの読み手様に「あなた」を想像してほしくて、あえて曖昧にしてみました。
魅力的、と感じて頂けたのであれば、佐藤宇佳子様が「あなた」として想像された人物が魅力的なのかもしれません(´∀`*)ウフフ と、私としては自分の試みが成功したと思いたいです(笑)
コメントおよび★さま、感謝いたします。