Euphoria of another world

森本ヴィオラ

【詩】Euphoria of another world

一人で窓辺に座っている

部屋の中は逆光で薄暗く

古めかしい木の机にはいくつものキズがついている


弱い光のさす小さな窓を開けると

空気は水を含ませて

控えめな雨の匂いを運んでくる


草原はしっとりとして

その向こうに広がる森はみずみずしく鮮やか

聞こえるのは雨が葉に触れる音だけ


僕は何をするためにここに座っているのか

全然わからないまま

ただただ小さな水滴のつたう緑に見とれている


空は一面に白い雲が覆って

風はほとんどなく 

涼しい空気が少し薫るだけ


もうどれほどの時間が経っただろうか

僕は日常も何もかも忘れて

ただただ窓の外に見入っている


草原はしっとりとして

その向こうに広がる森はみずみずしく鮮やか

聞こえるのは雨が葉に触れる音だけ

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Euphoria of another world 森本ヴィオラ @morimoto_viola

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