第6話「リグルディアお嬢様、相談する」
前書き
どうもシロニです、よろしくお願いします。
「前回のあらすじ」
ルゥに誘われポップカルチャー部に来たリグルディア、そして2人の元にポップカルチャー部の個性豊かな面々が現れ...
◇ ◇ ◇
あたしはルゥに引っ付いていたロミオとかいう魔族を引き剥がしたあと間に入って壁になる、ロミオとかいう奴はまだルゥに絡みたそうにしていたけどトウコとティムの2人にやれやれといった様子で押さえつけられてるわ。
「ディアちゃん顔やっば」
頭の角、スラックスの下から見える獣の体毛、それにルゥの尻を触ってるという得られた情報から推測するに、あの魔族の種族は!
「ちょっとあんた!魔族だかなんだか知らないけどルゥに気安く触ってんじゃないわよ!」
間違いない!「サテュロス」!
◇ ◇ ◇
これはリグルディアの数年前の記憶、屋敷の庭にてソルから関わったらいけない男性の特徴をリグルディアは教え込まれていた、その中に魔族の話もあり。
「よいですかリグルディアお嬢様、この世には魔族という種族がおります、その中でもサテュロスとインキュバス、サキュバスという種族は関わってはいけません」
あたしは当然ソルに理由を聞いたわ。
「ソル、なんで関わっちゃいけないのよ?」
「それはですね...彼らは平たく言うと我々人類とは少々倫理観といいますか...個性的な方々ですので」
「それじゃあ分かんないわよ、ちゃんと言いなさいよ」
「ではまずインキュバスとサキュバスから...彼らは同性を愛し、せjtjgm4sa5ogk2lgobsobg」
「は?なんて?ちょっとソル!あんたふざけてんの!?」
「いいえ!ふざけてなどいませんよお嬢様!この私、お嬢様のお耳に卑猥な言葉を入れるなど恐れ多く、勝手にこうなってしまうのです!」
「じゃあ抗って!あんたがいつもトレーニング中のあたしに言ってるじゃない!弱い自分を克服しろ!負けるなって!」
「ですが勝手にお口がディスコミュニケーションなんですよお嬢様、私の口はどうしても言いたくないようで...」
「なんでよ!あんたいつもあたしに蹴られたがってるくせになんで変なとこは保護者ぶるのよ!?」
「だってお嬢様の蹴りでないとダメージが入らないんですよ!!」
「気持ち悪いのよ!」
「ありがとうございます!」
◇ ◇ ◇
こういうことか!こういうことだったのねソル!
「お客さんの前でなにやってんのロミオさん...」
ティムたちがロミオを呆れた様子で部屋の隅っこに座らせる、それにロミオは不貞腐れた様子で抗議をしているけど聞くわけないじゃないのよ!人の前で変なことしないでくれる!?
「はぁ...ロミオ、お前なぁ...?あたしいつも言ってるよな?人間はお前ら魔族とは色々違うから安易にそういうことすんなって?」
トウコというニッポン人の女がロミオのことを叱っている、彼女...今まで東の大地の人は細目で地味な顔ってイメージだったけど、意外と表情豊かなのね。
ドラマとかCMで見かける東の大地出身のキャラって大体細目がほとんどだったから私も東の大地出身の人はみんな細目だと思ってたけど、もしかしたらそんなことないのかしら?
「ブーブー!!」
「...ったく、すまねぇなお二人さん、こいつにはあたしが目を見張らせておくからさ」
頼んだわよトウコ。
「ブーブー!なんだいみんなして私を責めて!私はただ可愛いルゥ君に愛を教えようとしていただけだというのに...」
「それがダメだっつってんだよこんのバカ!」
トウコがロミオの頭の角の間にげんこつを食らわせる、叩き方から推測するにずいぶんと叩きなれているわねあの女。
「いてて...トウコの愛の拳というやつかなこれは...なら今日のところは諦めるよ」
明日からも諦めなさいよ。
「しかし...そもそも、ティムとトウコの2人が怒るのは分かるがなぜリグルディアお嬢が怒るんだい?そもそも貴方たちはどういった関係なんだい?」
へっ?
「そうだな...そう言われてみれば、ルゥ?この貴族様とはどういった関係なんだよ?あたしはお前に貴族の知り合いがいるとか聞いたことねぇぞ?」
「確かにロミオの言う通りだよな、ルゥ君とリグルディア様はどんな関係なんですか?ロミオに怒るほど仲が良いんです?」
ティムに言われてあたしはハッとした、あたしったらロミオがルゥに抱きついているのを見た瞬間に身体が動いたから考えなかったけど、なんで怒っていたんだったかしら、あいつがルゥに抱きついてるのを見て、それを見たらなんか腹が立って...
「おやぁ?待てよ...もしかして、リグルディアお嬢さんが怒った理由がよく分かったよ!いやぁすまないね!それなら私は彼から手を引くべきだ!」
な、なによ...!なにが分かったの!?あんたに私のなにが分かったってのよ、あたしは分かんないのにー!
「えっとねぇ、僕とディアちゃんは昔知り合った幼なじみなんだぁ〜!」
え、ちょっとルゥ!?なんでいきなり手なんて繋いできたのよ!ちょっと、やめて、楽しそうにルンルンと振らないで...!小さい子供みたいじゃない!恥ずかしったら...!
「あぁ〜なるほどッスね、リグルディア様は仲良しの幼なじみを取られそうでヤキモチを妬いて焦ったと!」
え、なる...ほど?確かにティムの言う通りかもしれないわね、ルゥはあたしにとってたった一人の友達だし、焦った...って、そういえばそもそもルゥって...どっち?え?トーマス様と同じなの?ならロミオと..え?
「なんかディアちゃんが頭抱えだしちゃった」
え?え...?もしかしてルゥもそっちだったりするの?そしたらルゥが他の男の人と...いやそれはそれで美味し...はっ!?ヤダっ!?あたしったらなにを考えているの!またこんな妄想をっ!あぁ!
「おいおい今度はヘドバンしだしたッスよリグルディア様」
そしてあたしが1人考えを巡らせ荒ぶっていると。
「...へぇ?なるほど、これは面白ぇ、ネタに欲しいな」
トウコがあたしのヘドバン...?を止めて肩に手を置いてきた。
「お嬢様よぉ、とりあえず落ち着いてここに来たからには色々と話を聞かせてくれよ」
え、話?あたしに?
「あぁ、昨日までルゥのやつは部室の外ではフードを深く被ってずっと耳を隠してきてたんだ、でもあたしたちそこらの生徒の話を聞いて驚いたぜ、だってあのルゥ坊が耳を隠してないんだからな!」
そこにすかさずティムが話に入ってくる。
「そうそう、ルゥ君って部室ではフード脱いでくれるんだけど、外では頑なに頭見せないんスよ、絶対日焼けしたくないママさんみたいに」
そこにまたロミオも。
「ぜひ私も君たちの話を聞かせてもらいたいね!」
え...えぇ...?どうする?ルゥ?
「あっはは、僕はべつにいいよ?僕らの馴れ初めを誰かに話してもさ」
そして私たちは机を囲んで、懐かしい話を3人に語った。
◇ ◇ ◇
そしてその後、あたしはせっかく来たのだから部活動を体験しようという話になり、トウコに誘われて軽く話をしながら簡単に漫画を書くことになった。
「あの3人は気にすんな、いつもみたくスマフに夢中だからよ、女同士仲良くしようぜ?」
あれ?これってあたしに女友達ができたってこと?
「おぉ、あたしと仲良くするのがニヤニヤするほど嬉しいのか、光栄だな」
...っ!?ちょ、よだれ...とかはさすがに出てない!セーフ!
「そう隠さなくていいさ、ていうかさっきから色々と最初と性格変わりすぎだからな、お嬢は隠し事が苦手なタイプみたいだし」
...最悪、またやらかしたわ、あたしこの人たちにきっと変な子だとか思われてる...
「そう気にすんなよお嬢、そういえばあたしの自己紹介がまだだったな?あたしはトウコ、東の大地のさらに東の海にある極東の島国「ニッポン共和国」出身のトールマン、好きな物は漫画と
トウコはいわゆる「おだんごヘアー」に黄色のシュシュで結ばれた黒髪、鋭い目付きの目に低めの鼻だち、口の左端の左上の頬にほくろがある、なんだかにししと笑うのが似合いそうな顔の女性だ。
「おい!ちょっとお前ら!ロミオ!ティム!お前らもお嬢に自己紹介しとけ!」
「ん?なんスか姐御?」
ティム、茶髪のショートヘアー、整った目鼻立ちのいわゆるイケメン顔、青いフレームの眼鏡をかけ、服装は少しヨレた黄色のTシャツの上に黒パーカーを着てジッパーは開けている、グレーのジーンズに少し年季を感じる白スニーカーという服装。
ルゥたちとのゲーム中の言動から推測するに子供っぽいって感じの性格かしら。
「おっス〜!俺ティム!ダイアモンド王国の隣の「時の霊峰」出身!種族はトールマン!好きな物はゲームとか!時の霊峰って魔道具とかほとんどねぇ遅れたド田舎なんスよね〜?だから俺は田舎とか、時代遅れなこととか嫌いかなぁ〜」
確かに彼の周りをよく見たら最新の魔道具がちらほらとある、あとジュース飲みすぎでしょ。
「いやぁ〜!最初は緊張したッスけど、ディアさん結構面白い人ッスね!」
どういう意味よそれ。
「こらティム!ジュース飲みすぎだ!控えろ!」
「ヤベッ、ごめん姐御!戻してきまース」
...ん?そういえばあいつ最初はあたしのことたしか様付けしてたわよね?は?なにあいつ、あたしのこと頭の中で格下げした?はっ倒すわよ。
「私の番だね」
そしてロミオ、頭に山羊の角、優しい顔つきに男らしい顎髭、そしてやっと着させられたTシャツ、スラックスの下から見える獣の体毛という服装の彼。
「改めて...やぁ!初めまして、私は北西の「風の谷」出身のインキュバス!」
サテュロスじゃないんかい。
「私はサテュロスとサキュバスとハーフなんだ、この姿は父譲りだけど性格は母譲りでね、魔族であるサキュバスとインキュバスは「同性を強く愛する種族」で、私は男性という存在を強く愛しているのさ!」
魔族、生命の根底から人類とは違う魔法と自由に生きる種族の総称、たしか...彼らは大半は北のどこかに魔族の国があって、そこに住んでるらしいんだけど...
「魔族は大半が「魔の霊峰」に住んでいるけど、私の両親のように人類に友好的な種族は他国に移り住むことが多いんだ!あぁ、勘違いしないでおくれ?他の種族は人類に敵対的という意味ではないよ、好きでも嫌いでもないって感じさ」
あぁ...だからルゥのことを...なるほどね。
「君とはぜひ仲良くしたいよ!分かり合える部分がありそうだ!」
ん?
「君も男という存在を愛しているんだろう?」
「は?おいロミオ急にお嬢に向かって何言ってんだ?」
は?何を言って...あ、まさか、あたしこいつと...同類ってこと!?
「おや?違うのかい?」
「へ、いや...ち、が...」
あ、あばばばば、あたじなんて誤魔化せばいいの!
「ふむ、別に隠さなくともよいと思うがね?ここはポップカルチャー部、様々なポップカルチャーを愛する者たちが集まる場所、君を非難するものなど誰もいないさ」
へっ...?
「そうそう、お嬢の性癖のことはあたしは知らねぇけどここはそういう場所だ、どんな性癖でも誰も変な目で見ねぇよ」
「...自分の使えてる主人にお尻を蹴られるのが大好きな変態でも?」
「え、それ誰のこと言ってんだ?」
「あたしの従者」
「やべぇな」
そう...あたしはここでもしエリーデとトーマス様の2人の妄想をしてニヤニヤしてよだれを垂らしたとしても、誰も悪く言ったりなんてしないってこと...?
「その...あたしに優しくしてくれるのはありがたいわ、礼を言っておくわね、でも...あたし自身も自分の気持ちに色々と分からないことが多くて...」
「ふーん?お嬢はなにか悩んでるのか?」
「えっと...」
この人たちになら、あたしの悩みを相談してみてもいいのかしら...
「悩みがあるのならぜひ聞かせて欲しい!ぜひ力に...おや、あの二人に呼ばれてしまったよ」
「なんだよ間が悪ぃなぁ、ロミオ、お嬢の話はあたしが聞くからお前は2人と遊んでやれ」
「分かったよ!お嬢さんも同じ女性なら話しやすいこともあるかもしれないからね!」
あ、行っちゃった。
「そんで?なにか悩みでもあんのか?あたしに話してみろよ」
悩み...あたしはこの学校に入学して、エリーデの邪魔をしてトーマス様と結ばれようと色んなことをしてた、でも...エリーデとトーマス様の秘密を知って、今度はそんな2人を妄想の中でイチャつかせたり頼まれてもいないのに勝手に守るようになった。
あたしは本当ならエリーデたちと仲良くする権利なんてないし、守るなんて発想は勝手がすぎる、あたしは本当ならエリーデたちから嫌われて当然のことばっかりしてきたってのに。
それにあの二人に対するこの感情もよく分からない、男同士が恋愛してるのが好きになるなんてどうして?あたしそんなことは今まで全くなかったのに、それに他の男たちが仲良くしている様子を見ても同じ感情は湧かない、あの二人だけだ...
「ふーん?そうか?お嬢はよく分からねぇがずいぶん勝手なことをしちまって後悔してんだな?それでその2人に対してなにか特別な感情も覚えてると?」
そう、あたしはこのまま...幸せになるべきではないんじゃないかって...ふと何度も考えがよぎる...
「〜っと!お嬢、ちょっとあたしの真似して背伸びしてみ?」
「え?」
「いいからいいから」
じゃあ...あたしもトウコの真似をして伸びをする、そして深呼吸も混ぜて身体をリラックスさせていった。
「そうだな〜色々考えてるんだなぁ、貴族様ってやつも、でだ?お嬢は1度良くないことをやらかして、それで今幸せになっちゃいけねぇって考えてる」
「うん...」
「いいじゃねぇか」
え?
「そう思うってことはだ、お嬢はちゃんと自分に向き合えてるってことだ、自分のしてきたことから目を逸らさずしっかりとそれと向き合えてる、それはすげぇことだぜ?」
...っ!
「ならそんなに悪く考えなくていいんじゃね?そもそも度を超えてはいないんだろ?ならお嬢の守りたいって気持ちも、お嬢なりの贖罪の気持ちの表れなんだろうさ」
そう...なのかしら...そう...
「僕もそうだと思う」
ルゥ!?
「なんだぁ?ルゥ坊?お前来てたのか」
「うん、あのねディアちゃん、僕はディアちゃんに何があったのかは知らないけど、ディアちゃんはきっとそれを乗り越えられると思ってる、だってディアちゃんは自分で思ってるよりきっとすごい人だし、僕の支えになってくれた優しい人なんだ...だから1人で抱え込まないでね!僕もそばに居るよってこと、忘れないで!」
ルゥ...
「だから...その...えっと...じゃ、じゃあ僕あっちに戻るから!」
「ルゥ坊...ほんとに変わったなぁ〜?へへっ、お嬢よぉ〜?いい幼なじみだな?」
えぇ...あたしの自慢の幼なじみよ。
「ところでお嬢の男色趣味の話だが」
っ!?
「あ、悪い、言い方悪かったか?」
「悪いも何もそもそもそんな趣味ないわよ!?」
いきなり変なこと言わないでくれる!?
「でもよぉ?その2人に萌えるのも確かなんだろ?」
そうなんだけど...!
「うーん、お嬢はさぁ、嫌いになる前はそいつのことを嫌う前はどう思ってたんだ?」
エリーデを嫌う前?前...あれは...あぁ...思い出した...
◇ ◇ ◇
あれはこの学校に入学したての頃、あたしはエリーデと話す機会があったというかあっちから話しかけてきた。
「その、リグルディアさん!初めまして!私同じクラスになったエリーデって言います!これからよろしくね!」
そう言ってエリーデはクラスの女子の中で初めてあたしに握手を求めてきた女の子...いや男だったけど、今は女で通すわ。
そして私はというと、エリーデに憧れていた、光の巫女であるエリーデは周りから愛されていて、正直羨ましいと思っていた、だから最初は彼女に握手を求められて本当に嬉しかった。
「フ、フン...!マァニギッテアゲテモヨロシクテヨ」
カミカミだったあの頃の自分をシバキたいわ。
ともかく、それで最初は好感を持っていたけど、ある時それが180度変わってしまった、そう...トーマス様と出会ってしまった、トーマス様はあたしに初めてレッテルを貼らずに1人の少女(お父様、ソルを除く)として接してくれた初めての男性だった、だからあたしは簡単に惚れた。
「はぁ〜♡♡♡♡♡トーマス様♡今日もお美しい毛皮...♡」
あたし恋なんてしたことなかったもの、それで...ある日エリーデとトーマス様が仲良さそうにしているのを物影から見て...それで...トーマス様を取られたくない気持ちが大きくなって...
「許さない...許さない...エリーデ...!もう何もかも満たされてたくせに、あたしのトーマス様まで奪っていくの!?取らないで...彼をあたしから奪わないで...」
怖くなったあたしは、その日からエリーデを憎み始めた。
◇ ◇ ◇
「ふーん?じゃあ元はその2人のことは大好きだったんだな?」
えぇ...そうよ...あの二人は元々大好きだった。
「なぁお嬢、もしかしてさぁ、お嬢は今でもその2人が大好きなんじゃないか?」
「へ?」
「だってよぉ、そもそも嫌いなままなら守ろうとも思わないし、反省なんてしないだろ?だからお嬢がいい子なのも含めてきっとその2人が秘密を知ってもっと好きになったんじゃねぇか?」
え?どういうこと?それって...え?
「お嬢はきっと嫌いと思ってたのは「彼を取らないで」っていう気持ちの表れで、その子の秘密を知ってその子に親近感を覚えた、だから嫌いから好きに戻った」
「それでお嬢は優しい子だから大好きな人同士が仲良くしていることで、守れることできっと幸せなんだろうな」
そう...だったの...?あたし...
「でも初恋の相手がゲイだったってのは正直つれぇなぁ〜(笑)」
あぁ〜!それ言わないで!あたしも忘れてきたところだったんだから!
「まぁ...でも、お嬢ならきっとすぐまた良い相手が見つかると思うぜ?(チラッ)」
ん?どこ見てんのよ?
◇ ◇ ◇
「...っ!?」
「ん?どしたッスかルゥ君?」
「おや、どうしたんだいルゥ君?寒いのかい?」
「いや...なんでもないよ、ていうか?ディアちゃんのこと「ディア」っていうのやめてよティム!」
「え、なんで?」
「おやおや」
「だめ」
「なんでだめなんスか〜(笑)」
「グルルルルルル...!」
「ひょわぁ!?や、やめる!やめるから落ち着いてルゥ君...!ほんとごめんって〜(焦)」
「もぅ...(トウコも、余計なことは言わないでよね...)」
◇ ◇ ◇
「ところで、今もやっぱり男色は好きか?」
うーんどうかしら...そもそもあの二人に感じていたものが萌えじゃなくて憧れだって分かったし、なんとも...
「ところであたしが資料用に購入したこちらの「亜人型オーク×小柄トールマン」のBL本なんだが」
「...はっ!?」
「あぁ〜なるほど?素質ありって感じだなこりゃ」
ちょっとー!!こんなの罠じゃなーい!?
to be continued
後書き
応援、感想ありがとうございます!
(X)ID「OkdYURbpFgdwHo5」
・「東の大地」リグルディアたちが住むダイアモンド王国(+その他)がある北の大陸の東にある大陸、北の大陸に比べると小さいためこう呼ばれている。
・「ニッポン共和国」東の大陸の海に存在する島国、人類と「妖怪」と呼ばれる魔物たちが共存している国、美味いものに対する情熱が異常。
・「時の霊峰」情報なし。
・「風の谷」切り立った崖と山々に囲まれた自然豊かな国、鳥獣人とサテュロス族が多く住み、お国柄で宴好きが非常に多い国であるため、毎晩そこら中で宴が開かれて夜の山や崖が美しくライトアップされた様子がとても綺麗。
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