夢の世界

@Ssei32

第1話夢の世界

夢を見るとその夢の中ではすごく記憶に残るが、起きたら数分も経たずに忘れてしまう。

今までも見ては忘れての繰り返しのいつもと変わらない夢を見るんだろうと思い静かに眠った。


夢の中に入ると自分は夢の中で眠っていた。間もなくして起きると暗闇のどれくらいの広さかかも分からない空間にいた。ここはどこだろうと少し彷徨っていると螺旋状の階段が見えてきた。

上には行けないみたい…。下に降りるしかないと思い下に降りてみる。どれくらい降りただろう10分程降りているが景色が変わらない。

今日の夢はこのまま階段を降りるだけの夢だろうと夢の中の自分が勝手に思い込んでいた。

そのまま階段を降りていると、明るい空間が見えた。このまま階段を降りる夢だろうと思っていた自分は少し期待した。その空間に入ってみるとそこはゲームコーナー的な空間だった。クレーンゲーム、格闘ゲームといった現実の世界でもあるようなゲームセンター。だがそこには誰1人として人の姿が見当たらない。夢の世界だから僕1人だけの世界なのだろうと思った。現実でもゲームが好きなため夢の中でもゲームが出来るなんて最高じゃないかと思い心が踊った。


どれくらい経っただろう。時間も忘れて楽しんでいると人影が見えたのに気づいた。誰かいるのか?と人影が見えた方向に歩いてみる。そこに行くといつか会った事のあるような人物が立っていた、どうして夢の中にこの人が出て来るんだろう?と思いつつもその人に話しかけてみた。だがなんの返事もない。ただ前をずっと見ている。不思議に思ったがまだゲームで遊ぼうとそこを離れた。

その後も変わらず遊んでいると急に目の前が真っ暗になった。そしてまた最初に来た時と同じ空間に戻されている…。

ゲームでもあるゲームオーバーして中間地点に戻されるのと同じ仕組み的なものだろうと勝手に自分の中で解決して最初と同じように階段を探した。同じように階段があり降りてみる。

だが景色が全く違った、すごい楽しげな雰囲気だった所が廃墟と化した遊園地みたいに薄暗く気味が悪くなっていた。不気味に思い来た道を戻ろうとする。だが来た道が見当たらない。絶対間違ってはないはずなのに。そうして探しているうちにまた今度は来たことの無い空気がどんよりとした部屋に着いた。その部屋の真ん中に人が立っている。さっきも見た人だ。今度は何かボソボソ喋っている。よく聞いてみるとここは夢の中だど言っていた。それを聞いた途端目が覚め現実に戻っていた…。


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