第3話 LINE
家に帰ると平常心が戻ってきた。
なんかいいなぁ青春だなぁと思っていると、
ピコンとLINEの音。
『yuina よろしくね!』
えっなんで?と思ったが、どうやらクラスの女子が似たキャラだからという理由で繋げてくれたらしい。
確かに俺も結菜さんも勉強できるキャラだけど…
と思いながら
『こちらこそよろしく!』
と返信。
問題はこのあとなんだよな。
コミュ症の俺にはこのあとのやりとりが難しい。
『〇〇に遊びに行こう!』とかは下心丸出しだし。
女子との会話ムズーと思っていると、
『国語のこの課題どんなふうに書いた?6組はもう提出したよね?』
勉強得意な彼女にアドバイスとかおこがましいけど
『記述のところは8割ないと再提出。選択問題は教科書みたら全て埋めれるよ』
『ありがとう!』
と韓国系のスタンプ。
趣味も大人だよな〜と感心した。
そういえば。
『本守さんって陸上部にするよね?』
結菜さんって心の中では呼んでるけど、
異性だし、本守さんが無難かなと思ったら、『結菜でいいよ。って前そうだったじゃん(笑)』
それは小学生の頃だし恥ずかしいじゃん。
『そうだよ。 晴哉は何部にするの?』
前は卓球部だったけど人間関係最悪だったし、同じ部活にしよう。
『俺も陸上部にしようと思ってる』
『一緒だね!』
ここからどんな会話しようかなと思っていると、
『もうすぐ塾だから、またね〜』
あ~いつも一歩遅いなと反省しつつ、俺の下心を読み取ったかのように俺たちをつないでくれた女子には感謝でいっぱいだ。
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