第10話 仲間との絆

 ティップスの村では、訓練だけでなく仲間たちとの絆も重視されていた。村の若者たちは集まり、舌尖音のリズムを使った協力の訓練を行っていた。



 「d, t, n, l

 響け、心を繋ぐ音

 d, t, n, l

 舞え、未来を描く力」


 リズムに合わせて呪文を唱えながら、一人ひとりが自分の力を発揮する。その音の波が共鳴し合い、村全体に広がる。




 メイはその輪の中で、自分が仲間たちと調和していることを感じた。舌尖音のリズムが、心を一つに繋ぎ、力を増幅させる。


 「私一人ではない。この音が、皆と私を繋げている」


 その思いが彼女の心を温かく包み込み、舌尖音の魔法にさらなる力を与えた。


 ティップスでの訓練と絆を通じて、メイは音の力だけでなく、自分の心の在り方も磨かれていく。そして次の冒険への準備が整ったことを感じるのだった。

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音の秘術師たちの楽園 まさか からだ @panndamann74

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