リズバーン王国編

1.転生-ようこそラウトホルンへ-

初投稿です。不慣れですがよろしくお願いします。


 目覚めると見知らぬ白い天井が広がっていた。全身を包む感覚は軽く、どこか現実離れしている。起き上がって周囲を見渡すと、天井だけでなく、壁も床も真っ白だった。


「多分、死んだんだよね……ここはどこだろうか。」


 突然、澄んだ声が響いた。


「目覚めたようですね。」


 颯太が振り返ると、30代くらいの男性が立っていた。銀髪のロングヘアに丸メガネ、そして全身白の服装。整った顔立ちと柔らかな微笑みが印象的だった。


「私の名はリュナーク。ラウトホルンという異世界の創造神をやっています。」


「ラウトホルン…地球とは別の世界…」


「そう。君は、16歳の誕生日に病院で亡くなった。元々身体が弱く入院生活が多かった、地球の神があまりにも君がかわいそうなんで、転生を頼まれたんだ。地球の神…リーゼルとは、友人同士の付き合いでね、私もちょっと同情してしまってね、引き受けたんだよ。」


 リュナークの説明を受けた颯太は、心に決意を固める。


「お母さんのことが気になりますけど……新しい世界での人生を歩んでみたいです。」


「うん、助かるよ。」


「それで、ラウトホルンはどんな世界なんですか?」


「ラウトホルンは、中世的な文化が基盤の世界で、剣や魔法が主な力となる。君が行くリズバーン王国は、比較的平和で、豊かな自然に囲まれている。冒険者ギルドが発達していて、冒険や自由を求める人にはぴったりだよ。」


「リズバーン王国?どんな国なのでしょうか?」


「土地が豊かで、森が多い平和な国だよ。冒険者ギルドもあって、魔物や魔石を活用した文化が発展している。リズバーン王国は君が新しい生活を始めるにはちょうどいいと思う。」


「では、リズバーン王国でお願いします。」


「わかった、君は、貴族に生まれ変わりたい?それとも王族?平民?」


「豊かな生活を送れるなら、平民でもいいですが、んー、貴族は、どんな階級に別れているのですか?」


「うんと、国によって違うんだけど、この国はね、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵かな?特に希望がなければこちらで決めちゃうけど?」


「どうしようかな?んっと、平民ではなく貴族で、あまり偉い家に生まれてしまうのもなんですから、子爵家くらいで、冒険者とかやってみたいので、長男、次男よりは、三男とかがいいです。あとは、不自由なく暮らせればそれで。」


「分かった、では最後に、使いたい魔法スキルとか、物理スキルとかはあるかい?いくつかくらいつけてあげられるよ。」


「出来ればなんですが、前世では身体が弱かったので、丈夫な身体にしてもらいたいです。

魔法は、火属性とか回復魔法とかも使ってみたいです。それと、鑑定とか、アイテムボックスとかそういうのもありますか?」


「うん、君が言ったものは全部あるよ。では、丈夫な身体と、病魔と異常状態への耐性スキル、それに、火魔法の適性、回復などの光魔法の適正、あと、生活が不便にならないように生活魔法の適正、アイテムボックスなどの空間魔法の適正と、鑑定スキルも付けとくね。他のステータスは、一般的な平均よりは上に成長できるようにしておくよ。」


「ありがとうございます。」


 そのとき、颯太の身体が光り始めた。


「あれ?これって?」


「ああ、この空間にいられる時間もそろそろ終わりみたいだ。転生する準備はできたかい?」


「はい、大丈夫です。いろいろありがとうございました。」


「うん、またね。君の生活に、幸あらんことを。」


 リューナクは、優しく微笑んだ。


 颯太の周りの強く光って眩く照らす、その光はだんだん収まっていった。

 そして後、彼は、ラウトホルンに転生したのだった。



【あとがき】


初投稿です。

お読みにいただき、誠にありがとうございます。

マイペース投稿になりそうですが、頑張って投稿していきたいと思います。

応援よろしくお願いします。

なろうでも連載しています。

誤字脱字がありましたら、コメントにてお知らせください。

自分のほうでも、シナリオ内容を訂正させていただく場合がございます。ご了承ください。


変更履歴

2025/01/08 改訂

モンスターの表記を魔物に変更。

一部追加記載。

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