第7話 地獄の勉強会。それってどういう意味?
流石に先輩が勝手に自滅したことによって、よくよく考えたらただ単に挨拶してただけか...となり有耶無耶になりそうな雰囲気がプンプンし出した。
あの面倒事を連れてきた本人たちはもっと事を大きくしたかったらしいが、捏造の一件によって特に反応は見せれないだろう。
なので、言い訳をしてまた話がこじれるのも面倒なので、私は、結局噂が消えるのを待つことにした。
妙案も思い浮かばないし、何よりたまたまだということを印象付けることも出来る。
というかぶっちゃけお前らに割く脳のリソースなんてねえよ!という訳だ。
だって...。
よっちゃんの家でしばきを受けてるからですね!
誰がこんな状況でクラスの面倒事を考えている暇があるんですか!?
いや、何も話さなかったわけじゃないよ?
よっちゃんの家に来た最初は、なんであのとき救いの手を差し伸べずにあなたも恋をするほどに成長して...みたいな雰囲気醸し出してたの!って問い詰めたら、それに関してはすんなり謝ってくれた。
だが、私の思考は甘かった。
ついでに今回は私へのスパルタ教育は緩まるんじゃないかとか思ってしまっていた。
だってちょっと悪いことしたにはしたことだし。
なのに!なんかむしろスパルタ教育度が増してるんですけど?
殺しにかかってませんか?
「早くして!今日中にこれ終わらせないと配信見れないよ?
恋に現を抜かしてる場合があるんだったらこれぐらいこなさなきゃ!」
「いやそんなことになった記憶は...」
そう言うが否や、何故か今日食らった記憶しかない目力と同等レベルのものが私の身に襲い掛かる。
「真面目にやらせていただきます。」
「うむ、よろしい。」
よくよく考えたらよっちゃん家から通いやすいからって理由でこの高校来てたけど普通にもっと上の高校行けたらしんだけど?
私に何をさせるつもりですかね?
確かにこの地獄を生き延び続けているからか二学期の中間からの成績は優秀で、母親からもうこいつに一生勉強教えてやってください!って言われるレベルではある。
でも、それでも、
一泊二日でするのはおかしいって!
「ほらほら!ちゃんとやらないとあんたのお母さんに言いつけてパソコンバットでぶっ壊してもらうよ?それでもいいの?」
あ〜!
毎回え〜、面倒臭いけど付き合ってやるかみたいな雰囲気出してよっちゃんが引き受けるせいで、毎回忘れてしまう。
だが、実際は、よっちゃんはめちゃくちゃノリノリだし、私はヒイヒイ言いながらしている。
もう嫌だ!!!!
地獄に一人、私は取り残された気分だった。
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