卒業式の日、教室に戻った私は、探偵部部長・仁科盛勝を待っていた。
無駄に整った顔に、無駄に優秀な頭脳、そして誰よりも真っ直ぐな眼差しを持つ先輩。
彼はこの学校におけるシャーロックだ。
その部室から、USBメモリが忽然と消え去った。
部室の鍵は正しい番号を入れねば開かず、部屋には落ちてなく、誰の手元にも無い。
だが、犯行はすでに成し遂げられている。
USBメモリを盗んだ犯人は、誰か?
犯人は、いつUSBメモリを盗んだのか?
犯人は、どうやってUSBメモリを盗んだのか?
……いや、そのすべてが、重要ではない。
これは、ミステリと言うには、あまりに甘い出来事だからだ。
彼に送る挑戦状は、ただ1つ。
――犯人は、なぜ罪を犯したのか?
ホ ワ イ ダ ニ ッ ト?
青春と推理が交差する最後の事件を、あなたに。