第2話
「そうです」
「へー?わざわざこの学校選ぶとか珍しいねぇ〜?」
「別に…」
探りを入れられてる。
「君はピーチちゃんを知らないのか?」
「アイドルだよ!話せて喜ばないのか?」
…なんか、人が寄ってきた。アイドル?なんのこと?
「知らなくて大丈夫。鈴野くん、席はあそこ。カエさんの隣。でも私、鈴野くんの隣がいいな」
「は…?」
無視して勝手に席に座る。が、みんなついてきてる。
「鈴野くん、無愛想って言われない?」
「言われる」
「鈴野くんってハーフ?日本語苦手とか?」
「ハーフだけど、日本語しか話せない」
「へー、そうなんだ」
「ピーチちゃんは、ミックスジュースのピーチちゃんだぞ!」
「そうだ!鈴野くんもテレビで見てみるといい」
なんのことかさっぱり。
「私は
「…なぜ?」
「だって知り合い、いないでしょう?」
「ピーチちゃんはなんて優しいんだ!」
「さっすが〜」
…なに?この人たち。いや取り巻き?
「もー、そんなんじゃ友達できないよ?」
「別に…」
関係ないけど。
すると、教室へ入ってきた人がいた。あれは、見惚れてた人だ!うわ、同じクラス!
「ピーチちゃんの話聞いてますか?鈴野くん」
「え、なんですか?」
みんなは不満そうな顔だ。結構話されてたんだろうか?
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