拝み屋スピンオフ

えいみ

綺麗な瞳

第1話

伊織いおり、あなたはうちに必要ありません。中学を卒業したら出て行って下さい」


「…はい」


母親からこう告げられ、とりあえず高校生やらないといろいろとまずいし、受験した。が、第一志望は受からなくて。二次募集でギリギリ受かったが、家からはだいぶ遠い学校であった。そして、ヤンキーもいるし、なんだかあまり雰囲気もよくなさそうなところだった。


しかしながら、入学して早々、すごく綺麗な人を見かけた。髪を2つに結んでいて、瞳の色が美しいブルーだった。見惚れていたが、どこかに行ってしまった。


で、俺はなにする?


あー、クラス張り出し見ないと。

人多いし、最後の6組のとこから見る。なぜかみんな1組から見てるらしい。あ、6組じゃん。すぐに移動する。


だが、教室に入るなり、みんなに注目される。…だよな、ここは中学から繰り上がりそうな学校だもんなぁ。で、俺はどこに座る?


「あなたもしかして、鈴野すずのくん?」


ピンク色の髪の女の人が話しかけてきた。こんなヤンキーがいる学校とかやば。

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