第4話

家をでて庭を通っていく



私の家の両サイドには2軒ずつ家が向かい合うように建っている



門を開けると、私の家を含む5つの家の中心に程よい広さの芝生のスペースがある



通称''家前''


笑っちゃう程そのまんまの呼び方だが私達はずっとそう呼んで過ごしてきた



そしてここが毎朝集まる場所だ



昔はよくここで鬼ごっこや縄跳びをして遊んだな…今となってはありえないけど



私がいえまえに着くとそこには既に2人の人影があった



私の気配を感じ取ったのか、こちらに目線を向けた2人は''はよ''といつも通りの挨拶をしてきてさっきまで見ていたスマホにまた目線を下げた



目の前にいる2人は私のいわゆる幼なじみ



少し気だるそうにスマホをいじっている黒髪が藍川志希。スマホで小説を読んでいるアッシュブラウンが紫苑蓮弥だ



2人の顔を不意に見ると、改めて恐ろしいほど美形だなと再確認する



とゆうか私の幼なじみは美形しかいない

その美形の中にこんな平凡な私がいたのだから小学校時代は女子からの嫌がらせがすごかった



てかまたあいつは遅刻なのか



私が待ち合わせている幼なじみはこの2人の他にあと2人いる。1人は生徒会で今は不在らしい



そしてもう1人が黒神 黎



黎は1番時間にルーズだ

このままだと遅刻してしまう



そんな私の心情を察したのか、志希が私の方を見てきて「どーする?あいつ置いてく?」と聞いてきた

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