第3話

ではなぜ一般庶民である私がそんな場所に通えているというのか



それは幼なじみである''4人''のおかげ、、なのだ



私の幼なじみは4人いる。いずれも幼稚園からの仲で昔はとても仲が良かった



しかし私達が中学に上がると突然その仲は一変してしまった



きっかけは私の両親。私には今現在両親と呼べる人はいない



あの日は今まで生きてきた中で最も地獄だった




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いけない。また思い出してしまった…



鏡を見ると自分の顔に眉間のシワができていることに気がつく



また不毛な考え事をしてしまった

自分の悪い癖だ




洗面所の前で軽く顔を水で洗い流す。三つ編みを整えて眼鏡をかけたところで携帯の着信がなった



「もしもし湊。ごめん今行く」



''おはよう慧、急で悪いんだけど俺今日生徒会の会議が朝にあるから先行ってる。他の3人はもうすぐ下くると思う''



「そーなんだ、分かった」



''うんじゃあまた後で。一応言っておくけど今日俺の日だからね?あとお昼はいつもんとこ来て''



「うん分かってる。じゃあ」



電話を切ってスマホをポケットに入れる



やばい、ぼーっとしてたら結構時間がたってたみたいだ



部屋の電気を消して慌てて玄関に向かう



「行ってきます」



返事のない暗闇だ。だけどこれが私の毎朝のルーティンになっている

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