第3話

「ふはっ。分かんねーかと思ったけど、よく分かったな。」



背も伸びて顔つきも声も違って…でも…分かるよ。



「本物?」



「は?当たり前。」



なんだか涙が出そうだ。



「泣くなよー。」



「…泣いてない。」



「でも、泣くだろ?これから。」



「え?…ぁ!」



涙が頬を伝った。



「―――んで泣くって分かったの?」



「さぁ…実紅だから?」



やっぱり、好きだ。



**********


どれだけ時が経っていても絶対わかるから。

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