第11話 誘拐編 (1)

「どうします、あと二日しかない......」

僕たちは途方に暮れていた。先ほど確認した手紙には何もしないと都市の全てを水没させてやる。などととんでもない犯行の予告が書かれていた。


「流石にこんなこと、未来の私でも許せませんよ」

彼女も流石に危機感を持ち始めたのかもしれない。


「でも手紙の内容で脅されたから......的な理由で犯罪出来ないかな?」

「サーシャさん?」


「情状酌量があるなら、それを使って......」

「サーシャさん !?」


彼女はとんでもないことを言い始めて——————



でも「......確かに手紙には」

彼女の未来を説得とか、当たり前のことやってて手に入ると思うなよと未来のサーシャ・トリニダが警告している。


「当たり前の行動を試してダメだったから警告を記入したのかも......」

それなら......選択肢は少ない。








___________


ナターリヤ・セーニナ視点


「「あざーっす」」

サーシャの様子が少しおかしかったことに、気付くことができなかったのが致命的で


「え......」

「しゃあっ」

サーシャからは、右フックを受けた。


「しゃあ、今からあなたを殴りますまた、覚悟してください」

「なんで!?」

田中鈴野からは左フック、ここまでならKOされる事はなかっただろう。


「「なめてんじゃねぇぞ!」」



「なめてないけど!?」



左ストレートと右ストレートが同時にボディに直撃、このコンビネーション攻撃に私は抵抗する力をのこすことなど、できなかった。







___________



「やりましたね......」

彼女は目の前で気絶した、それにしても即興のコンビネーションだが意外と上手く事を運ぶことができた。

「もうこれ、後戻りできませんね」


分かっていたことだが、これでまた彼女は犯罪をしてしまった。

「予定どうりに、教会で立てこもろう人質がセーニナなら彼らは表舞台に出るしかない。全てが上手く行かなくても、5日間耐えれば儀式はできないはずだ」

そう僕は今から立てこもり犯になる......日本の家族に絶対に謝らなければならないが、まあ考えるのは全てが終わってからにしよう。



「うわ、こいつ凄い重いですね......」

確かにサーシャの発言どうりにセーニナは重い、こいつダイエットした方がいいだろ

絶対に女性に言ってはいけないことなので口を閉じる。

流石にこれを僕は発言したくない、まあ女性に対して気絶しているとしても体重の話をしたくなかった。だって怖いもん、犯罪中でも怖いもんは怖い。





今教会には誰もいないのだろうか?少し怖い。もしこれで誰かいたら黙らせないといけない......もちろんクロスボウと秘密装備は持ち運んではいるが。

それでも僕は素人である、騎士などが来たら真っ先に負けてしまうだろう。




「クロスボウが効いてくれる相手ならいいけど......」












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