竜を継ぐ女王
第8話
もともと人間だった......彼女ナターリヤさんが竜の血を受け継いでいることに気付くことなど、なくヌクヌク暮らしていた。
「GGOOO!!!!!!!!」
竜が火炎をこちらに向かって放つ。
「サーシャ!!」僕は、サーシャの前に立って......そして、灰になってしまった。
もうサーシャの声は聞こえなかった。でも、最後に彼女を救えて良かった。
___________
僕の名前は、
「なんだ、この夢!?」この夢には、リアリティーが存在していた。
「私も変な夢見ましたよ......なんで竜が現れるんです?」
なんと彼女も同じ夢を見ていたらしい。日本だったら、何も気にせずそんなことあったんだ!?で済ます。
だがここは、異世界であり......魔法そしてエーテルが存在している。もしかしたら本当の未来予知なのかも————
「なんか、手紙がおいていますね......」
机には先日まで存在してなかった、手紙が存在している。
「僕が読むよ、私は未来の————————」
___手紙
私は未来のサーシャ・トリニダ
このメールを見てる君は選ばれし者もしくは友人
命を救うチャンスを与えられた強き者
単刀直入に言おうナターリヤ・セーニナを助けろ
何よりも"彼女"が大事なんだ
ぶっちゃけ私の命なんてどうでもいいんだ
"彼女"さえ生きていればなぁ
さぁ急げっ 乗り遅れるな "救済"ラッシュだ
PS ナターリヤ・セーニナは竜を継ぐ女王である。
このままだと竜教団の儀式の犠牲になります、だから助けてください。
ちなみに、私は幻魔水であなたの夢に干渉しているよ。
「「......!?」」
......この読みづらい文章、事実だとしたらとんでもないことだった。
ナターリヤ・セーニナが竜の血を継ぐ女王?
未来のサーシャ・トリニダ?
幻魔水であなたの夢に干渉しているよ?
こんな......ふざけた感じの文章で、もしこれが事実だとして、こんな衝撃の事実を未来のサーシャが雑に書いてるのか!?
でもさらっと幻魔水で夢に干渉するのは、サーシャらしいかも......。
「この手紙......本当なのか?僕は、信じてみるけど————」
___________
私は意外にもこの手紙に書いてある文章を信じていた。それは、今のナターリヤにしている評価と文章から感じるナターリヤに対する評価が似ているから、かもしれません。それに......君も信じていたし......
「私、取り敢えずナターリヤに忠告してきますね」
今日の予定が台無しになってしまったが、私の安心の方が予定より大事だ。
私は、急いで外に出て——————
___________
サーシャが、家に帰ってきた。
「すいません、忠告に失敗して竜教団と関わらせないことに失敗してしまいました」
......僕は内心で何もしていない自分が批判はダメだろ、そう感じてもこの思いを抱かずには、いられなかった。
この無能が、未来のナターリヤもきっと泣いていますよ!!
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