第7話 異世界生活のプロローグ
「まあ......君が生きていてよかったよ、数日前は血だらけで————」
「————そんなひどい状態だったんですか!?」
「本当に酷かったよ、覚えてない?」
確かに目が覚めた時はひどい状態だった、気もするな。
「まあ......骨がゴリラ...ミノタウロスに折られて......あんまり覚えてないですね」
「でも本当に生きていて......嬉しい」
......マットサイエンティストが実験体に愛を向ける眼差しを、されている気がする。
だが、どんな眼差しをしていても、彼女は可愛いそれが変わることはない。
「蚊帳の外にしないでほしいです......」
ナターリヤさんがそう発言した。
「......気になったんですが、それで...彼の......家はどこにあるんですか?」
「「あ......」」
そう言えばここ、異世界だったな。異世界だと家族も頼れる人もいない......このままだとホームレスから始める異世界生活がはじまってしまう。
「......とりあえず私の家に泊まります?」
「「!?」」
「正気ですか?男性と、一緒にサーシャちゃんが?」
「まあ、彼ならきっと大丈夫だよ」
......本当にいいのかな、僕が女子と一緒の家に住む想像するとちょっと怖くなった。
それに、仕事をまだ持っていないからこのままだとサーシャのヒモ男に......
まあ砂漠の時も水分てきな意味で離れられてないわけで......砂漠の時から、すでにサーシャのヒモ男だったのかもしれない。
......様々な悩みがあるが、サーシャが帰ってきて、物語なら一旦終わるかもしれない。そんな、タイミングだ。
しかし、僕の異世界生活は現実な以上これからだ。
「まだ、異世界生活のプロローグが、終わっただけなのかもな」
これからも、当たり前のように人生は続くだろう。
「これから、頑張ろう」
僕は、これから異世界で頑張ることを改めて決意した。
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