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上を向いて歩こう

上を向いて歩こう

清瀬 六朗

おすすめレビュー

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★★★
★20
7人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 瀬谷酔鶉@男♂️だけどガールズバンドやる
    264件の
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    ★★★ Excellent!!!

    この合唱はロックだ! 大人たちの愚かさに潰された合唱部の美しき反抗。

    こんなにロックな小説にはなかなかお目にかかれない。
    題材は合唱という、ともするとお行儀よく思われがちな音楽なのだけれど、主人公が合唱と出会い惹かれていく初期衝動がまずロックである。
    しかし希望を抱いて入部した合唱部は、大人の愚かしさによってちょっとした事件に巻き込まれ、体面ばかり取り繕おうとする大人たちによって振り回されていく。
    だからといって彼女たちは黙って潰されたりしない。
    最後の最後で、その歌声で強烈なカウンターをお見舞いする。

    無論それにより全てが解決して大団円を迎えるわけではない。
    彼女たちが失ったものは大きく、結末はあくまでも現実的だ。
    だからこそクライマックスの合唱シーンが美しく輝くのだ。
    その一瞬だけは全員の心が一つになっていた。
    たとえ一瞬でも、あるいは一瞬だからこそ尊く、ロックなのだ。

    • 2025年1月26日 16:03