性格の悪い男

第1話

 ■


 学園行政からの通達


 一年A組 大路愛希菜おおじあきな

 一年C組 佐伯マホ子さえきまほこ

 一年C組 真木由香里まきゆかり


 右の者は夏季休校中におけるクラブ活動において、使用教室の施錠を怠った。

 よって始末書と改善案稟議書の提出を、本日より一週間以内に命ずる。


 風紀委員長兼クラブ活動監視委員長 春乃風太はるのふうた


 ■


「ななな、なんで!」


 全校集会からの帰り道、「アキナ達の名前でてるよ」と声をかけられて、生徒会室前の掲示板までアキナはやって来た。読み終えて、首をひねって、もう一度読んで仲間と顔をあわせ、三回読んでついに理解すると、アキナは衝撃のあまり叫んだ。


「アキナちゃん、声」


 仲良し三人組の一人、ユカリが身体を小さくして手を引っぱる。

 自分の一声で周りの視線を集めていたが、そんなことアキナは構えなかった。


「なんで私達が悪いみたいになってんのよ!」


「被害届を出したこっちが晒し首にされるとは思わなんだ」


 もう一人の友達、マホ子も自分の名前を見上げて、「はあ……」と開いた口が塞がらない様子。


「意味わかんない! どういうことコレ。ちょっと説明してよ!」


「そんな私に聞かれたって」


 アキナに詰め寄られ、ユカリが泣きそうな顔をする。


「風紀委員長兼クラブ活動監視委員長、春乃風太――」


 マホ子がぼそぼそと読みあげる。

 アキナはハッとして振り返ると、掲示板から辞令書を引っ剥がした。


「始末書なんか絶対、書かない」


「いかにいたす」


「文句言ってやる。断固抗議してやる!」


「や、やめなよ、アキナちゃん」


 飛び出そうとすると、ユカリに止められる。


「逆らわないほうがいいよ。その人、すっごい意地悪だって噂だよ? 冷血漢で赤い血が通ってないって。文句なんか言ったら、何されるかわかんないよ」


「流れてる血が青かろうがタコスミだろうが構わないけどね」


 アキナはどこまでも気弱なユカリに苛立ち、その鼻を押すように指さして言った。


「間違ってることは間違ってるの。例え相手が地獄の閻魔だって私は退いたりしないよ」


「で、でも、たてついたら絶対に許されないって。あの人の絶対は絶対だから、触らぬ神に祟りなしって先輩が――」


「なにが絶対の絶対だよ。大袈裟なんだから。神? ふん、どうせ役職の大きな椅子にふんぞり返ってるだけでしょ。偉そうにしちゃって!」


「しかし頭は切れて口は滅法立つとの話。噂じゃ校則を全部諳んじることができて、マッチ棒一本落としただけでも校則違反に結びつけて退学に追い込めるだとか」


 マホ子がはさんでくる。


「だ、だからって白を黒に変えられるわけじゃないじゃん。間違ってることは間違ってるんだから、その是正を訴えて何が悪いの。とにかく! 私は絶対納得できない。相手が誰であろうと文句言ってやるんだから!」


「アキナちゃん……」


「健闘を祈る」


 こうして、夏休みが明けた九月一日の昼休み、アキナは風紀委員長兼クラブ活動監視委員長・春乃風太はるのふうた――ハルの元を訪ねたのであった。


 ■


「どどど、どういうことだ!」


 アキナが風紀委員兼クラブ活動監視委員室に乗り込むと、既に先客がいて喚いていた。それがボクシング部の原田はらだであることに、アキナは因縁めいたものを感じる。

 失礼します、と声をかけると、モヒカン頭にニキビ面の原田が振り返り、ブルドックの物真似のような顔で睨んできた。

 その向こうに、椅子に座っている〝彼〟の姿が覗く。

 眼鏡をかけ、その奥の視線をつまらなそうにアキナに投げた。手元にカップ麺がある。


「さっきのあれはなんだ! 説明しやがれ!」


 原田はアキナに一瞥をくれた後、彼に向き直り喚くのを再開した。


(うるさいなぁ)


 離れたところに待機するアキナも、思わず顔を顰めてしまうような怒号。

 しかし、この部屋の主である彼――ハルは動じなかった。

 まるで遮音壁で囲まれているように、目の前で喚く原田を無視し、ポットからカップ麺への給湯を続けている。


「聞いてんのか! おい! コラ!」


「何を喚いているんです」


 ハルは給湯を終えるとタイマーをしかけ、デスクの上の扇風機のスイッチを入れてから、ようやく答えた。扇風機は首をふることはなく、ハルだけに風を送った。


「ボクシング部は部員十二人のれっきとした部活だぜ? それなのに月五千円って、いくらなんでもおかし過ぎるだろ!」


 先ほどの始業式、下半期のクラブ活動費の発表があった。原田はそのことで不満を持ち込んだ様子。


「笑いどころを作った覚えもありませんがね、楽しんでもらえたなら何よりです」


 ハルが眼鏡を押し上げて、退屈そうに答える。


「ふざけてんのかって言ってんだよ!」


「と言いますと?」


「こないだまで月8万は下りてたんだぞ! なのに、何で、急に五千円なんだよ! こんなので何とかなるって思ってるのか?」


「思いますね」


「なるわけねぇだろ!」


「いいやなる!」


 突然、ハルが声を張った。

 眼鏡の奥にある眼光が、鋭く相手を射貫く。瞬きの少ない、切れ長の、綺麗にしても冷たい印象をうける瞳。


「ハッキリ言ってな、五千円だって多いと思ってるんだぜ。あんたらの小遣いにはな」


「――どういうことだよ」


「この上半期部費使用用途――ふざけてんのはあんたらだぜ」


 ハルはファイルを取り出し、机の上に投げた。そこには全クラブに渡された予算の使用用途が細かく記され、レシートや領収書が貼り付けられている。

 ここ望月学園では生徒自立の精神の下、部費はそのまま生徒におりるが、その使い方はクラブ活動監視委員に全て報告しなければならない。しかし開かれたボクシング部の欄には、広大な余白の中にただ『備品購入』とだけ記され、レシートも領収書もない。


「上半期の部費四十万。一体何に消えたんだ? ええ?」


「だ、だから、備品購入って書いてあるだろ」


「そりゃ一体なに」


「グローブとか……」


「グローブとか? なるほど。いつ、どこで、何個?」


「そんなのいちいち覚えているわけないだろ!」


「水島スポーツの相場で八オンスのグローブが五十個以上買えるが、それはどこに?」


「グローブだけじゃねぇよ……」


「じゃあ他は」


「ミットとかさ」


「チッチッチッチッチ」


 ハルは指を振った。


「そうは問屋が卸さんぜ。夏休み最後の視察結果がここにある――これによると、ミット、縄跳び、ヘッドギア、ダンベル、サンドバック、挙句にはマウスピースまで半年前から新調されていない」


「そんなの証拠がどこに――」


 原田が喚こうとすると、写真が数枚、デスクに放られた。


「年度始めに撮った備品の写真だ。タグをつけておいたが、気づいたか? 俺の予想じゃ今から視察に出向いてもやっぱりタグはついていると思うが、どうだ?」


「…………」


「気づきやせんよな。この半年間、新調するどころかグローブに手も通してないんだから。忘れちゃいないだろうが、それでもあんたのモヒカン頭を見ていると心配になるので一つ忠告しておく」


 そう言ったハルの眼がさらに鋭くなったような気がした。


「クラブ活動監視委員――この俺への虚偽の報告は、校則第三条、生徒会による校内行政への遵守と協力に反したことになり、めでたくこの学園からボクシング部は消える。校則第三条は我が学園の体をあらわす規則であるから、その違反への罰則も重い」


「いつのまに、そんな小細工を――」


 原田の質問に、ハルが「ふん」と鼻をならす。


「元々あんたらのクラブは叩くつもりだった。安心しろ、あんたらだけじゃない。いくつかの不良クラブ活動については狙いをつけておいて、今回絞り上げた。おかげで有力クラブ活動への予算は五年ぶりに増備が叶って、各方面からの俺の評価も上々、次期生徒会選挙へ向けて良い鼻薬を嗅がせることができた」


「て、てめぇ、俺を嵌めて利用しやがったのか……!」


「俺が生徒会長になった暁には、あんたのマヌケぶりに報いてやらんとな」


「こんなこと許されるものか!」


「許されるも何も、俺は何もしちゃいさ。俺はいくつかの棺桶を用意しておいた。あんた等は行儀よくそのなかに収って、自分達で蓋をしめた」


「卑怯者!」


「助かる術はあったのだぜ? ただクラブ活動をすれば良かった。たった一日でもね。そうすれば俺の小細工如きは見破れたろうからな」


「あれはその、違うんだ! 買ったやつが壊れて、仕方なく古いので我慢してたんだ!」


「ノン! じゃあ壊れた備品はどこに? 校則第十七条クラブ活動の規律方針に従い、予算で購入した備品はクラブ活動監視委員長――つまり俺の許可なく水泳の耳栓一つだって捨ててはならないってことは、知っているよな?」


「知るかそんなこと! だ、だいたい、そんなのいちいち守ってるヤツいねぇよ! 水泳部だって耳栓ぐらい勝手に捨ててる!」


「他人の非行はあんたの非行の理由にならない」


「じゃあ水泳部も罰しろよ!」


「罰しますよ――いつかね」


「不公平だ!」


「いいや公平だ!」


 バン! とハルがデスクを打った。


「水泳部もいくつか規則を破っている。けれど結果は出してる。あんたらはタバコを吸うわ、部費で自動麻雀卓を買うわ、ルールをダントツに破ってるのに、結果はダントツのビリ――と言うよりクラブ活動そのものをしてない」


「しょ、証拠はあんのかよ!」


 原田はなおも食い下がる。


「リングに雀卓があって、何を言う」


「外で練習してんだよ! 基本が大事だから、フットワーク! 足腰の鍛錬!」


「ふん……つまり、この夏休み中の活動報告にある〝基礎練習〟はその足腰の鍛錬にあたるのかな?」


 ハルが資料をめくり、鷹揚な態度で眺める。


「そう! そうだよ! だから俺達はクラブ活動をちゃんと」


「一つ教えて欲しいんだが、家庭科部から盗み出したコショウと小麦粉を男子トイレのなかにぶちまけ、その飛散するなかに下級生を閉じこめてどの馬が窓から飛び出すのか賭けることが、どんな風に足腰にきくんだ?」


「…………」


「コショウと小麦粉で喉をつぶした馬どもの証言は全部とってあるし、家庭科部からの盗難届も受理している。盗んだものの代金は部費から引いておいてやるから心配するな。しかし飽きもせず毎日毎日続けたものだな。高校最後の夏をコショウと小麦粉をまいて終わったのだから、あんたらの青春もさぞ輝かしいものだったろう」


 原田は言葉もない。


「何度も言わせるなよ。虚偽報告を繰り返せば、あんたの居場所はこの学園から消える。まぁ、安心しろ。潰すと予算枠の見直しで面倒がある。五千円やるから死なない程度に生きていればいい。俺の決定にはたてつくな。以上、終わりだ」


 ハルは鳴り出したタイマーを止めて、カップ麺をフォークでほぐし始めた。

 原田は何か言いかけて、結局何も言わず悔しそうにした。次の瞬間、スッと表情を消し、ため息をつく。原田は愛の告白をするかと思うほど真面目な顔をして、ハルと向かいあった。ハルは麺をすすりながら、扇風機の風力を強に入れていた。


「マジな話、部費が要るんだよ。こいつは冗談じゃねぇ」


「だから月五千円あるでしょう。それで大人しくドンジャラでもやってな」


「違う! ――マジなんだよ……ここからは、本当にマジで聞いてくれ」


「聞くだけ聞きましょう」


「松井君のこと、覚えているだろ?」


「あんたらの元ボスだろう。一年前に自主退学したんだったか?」


「松井君、今、ヤベェんだよ」


「元からだろ。頭の方がな」


「ふざけんなって! ――松井君、今、エンジェルスの三代目総長はってんだよ」


 エンジェルス。

 アキナも噂には聞いている。


「あの太平洋にむかってイキがっている連中か。満月の夜には必ず現われるのだとな――ウミガメの産卵でも見守っているのかね」


「お前、本当にヤベぇんだって! 松井君、いつもこの学校に仲間と攻め込むって言ってんだぞ? それで、それだけは勘弁してくれって、俺が金渡してんだよ」


 原田はまるで自分の金で危機を食い止めていると言うように、しみじみと言った。


「だから?」


「お前もヤベェだろ! 風紀委員長としても、お前個人としても。松井君が狙うとしたら、まずお前だぜ?」


「別に。俺には賀来かくがいる」


「――――」


 原田の演説が止まる。

 ハルはそんな原田を見て、ニヤリと笑ってみせた。


「なぁ、頼むよ。お前も俺の立場、わかるだろ?」


 ついに原田が泣きつく。


「わからない」


 ハルはカップ麺の底を覗いた。話を聞いている内に、あらかた食べきってしまったようだ。


「俺、殺されちまうよ!」


「いくらか世の中マシになるんじゃないか?」


「この鬼! 悪魔!」


「そう思うなら頼み事をする無意味に思い至るんだな」


「俺はどうなんだよ!」


「やっつければいいだろ。得意のボクシングで――さぁもう終わりだ」


 そう言うとハルは引き出しから新たなカップ麺を取り出した。その蓋をあけて給湯を始めたことが、アキナにとってはこの場における一番の衝撃だったかもしれない。


「お前はアイツが居るけど、俺はどうすりゃいいんだよ……!」


「だから、何で俺がそれを気にしなくちゃならない? 俺は風紀委員長で、ヒーローじゃない。風紀こそ守っても、それを普段踏みにじってるアンタを助ける義理はない――まぁ、そのトサカを剃り落として、ニキビを治せば、あるいは、松井もアンタを見分けられないかもな――健闘を祈るよ、不屈のボクサー」


 そう言うとハルは食べ終わっていたカップ麺をゴミ箱に捨てた。

 原田は口を開けては閉じ何か絞りだそうとしていたが、最後にはハルの視線に追い払われるようにして、むにゃむにゃと文句を垂れながら部屋を出て行った。


「なんだ、まだいたのか?」


 バタン、とドアが閉ると、ハルの視線がアキナに向けられる。


「コショウと小麦粉の盗難の件はあれが結末だ、家庭科部、大路アキナ」


「私のこと……」


 知っていたんですか?


(いや、そんなことより)


 予期しなかった原田のことで抜けていた気合いを入れ直し、改めて眉尻を吊り上げる。


「これ、なんですか! 盗難届けを出しただけなのに始末書だなんて! 私、納得――」


 アキナは握っていた張り紙を突きだした。すると待っていたという鋭さで、ハルがフォークでアキナを指す。


「校則第二十一条、学園内活動における禁止事項、三項――校内における物品、掲示物の無断持ち出し、所定位置からの無断移動の禁止の違反」


「な、え?」


「おめでとう。反省文四百字詰め原稿用紙五枚、今日中だ」


「ちょ、ちょっと待ってよ! 私は風紀委員長とクラブ活動監視委員長である貴方にクレームを言いに」


「クレームを言うのに校則を破る必要はないぜ? お前がよほど作文が好きだと言うのなら別だがな」


「揚げ足とりもいい加減に――」


「もっとも、もしお前が掲示物を引っ剥がした拍子に押しピンが飛んで、それを生徒が踏んで怪我でもするようなことがあれば、校則第二十一条、一項、学園内において他者へ危害を加える行為の禁止に違反したことにより、大好きな作文だけじゃ済まなくなるがな」


「え、いや、そんなことは――たぶん」


 無かったように思うが、確信がもてない。

 マッチ一本落としただけで退学にまで追い込む――マホ子の言葉がよみがえり、急に恐ろしくなる。


「それと同じように、家庭科室の施錠を忘れただけでなく、その結果備品の盗難でもあったのなら、部員の責任能力が問われ、家庭科部の評価を著しく下げることになっていただろうな」


「え……?」


「無期限の活動停止、といったところか」


「そ、そんな!」


「被害者面して文句でも垂れにきたんだろうが、勘違いするなよ。盗まれたのはお前等の私物ではなく、学園の備品だ。その管理を任されていながら怠ったのだから、お前達は被害者ではなく加害者だ」


「か、加害者……」


「盗難事件までにすると俺の評価に拘わるから、そのことは俺の胸三寸に納めておいてやる。わかったら有りがたく始末書と稟議書を書き上げて提出しろ」


「自分の評価のために、事件をもみ消すんですか」


「だったら盗難事件を表に出して家庭科部を消して欲しいのか?」


「う……」


「言っておくがな、俺は面倒を嫌っているだけで致命傷ってわけじゃないんだぞ。俺はかすり傷をおう、お前達の居場所は消える。それがお望みなら叶えてやる」


 アキナはそれ以上詰め寄ることができなかった。

 自分も今、先ほどの原田と同じ姿をしているのだろうか。


「話が終わったのならとっと帰って、仲間に上々の成果を報告してこい」


 ハルが冷たく、追い払うように言った。


「ひどい」


「どういたしまして」


 ハルが退出を促すようにフォークをふる。


「貴方なんか生徒会長になれない、絶対」


 少しでもハルを傷つけたかった。そんな思いで出てきた一言だったから、ただの負け惜しみに過ぎない。

 それでも、その言葉はハルの目の色を変えた。

 冷たい目の底に、ぎらり、と光るものが走ったように見えた。


「大体、貴方、〝外様とざま〟なんでしょ? なれるわけがない」


 アキナはハルに向けて、不敵に笑ってやった。そんなことを口にするのは自分の信条に反していたが、今はなんとしても目の前の彼を傷つけてやりたかったのだ。

 ハルはカップ麺をおいてから、真っ直ぐにアキナに向きなおった。


「なるさ、絶対に」


「…………」


「俺は現実への不満に文句をたれて解決してもらおうなんて狡い魂胆はない。痛いのが嫌で噛みつくのをやめたりもしない。俺はやると言ったらやる。殺されたって喉元から牙を離したりせんさ」


 語るハルの目には、氷の奥で瞬く炎が見えるようだった。


「俺をお前の尺度で語るなよ。俺の絶対は絶対だ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る