俺の幼馴染二人（＋1人）が俺よりも重度のラブコメ生活を送っている件についてお話しさせてもらいたいのですが作品を読む上での『過度な糖分の摂取』と展開の速さによって引き起こされる『酔い』には細心のご注意を

第5話

　私は今、とても感じていることがある。

「ねぇーねぇー！麗奈先輩ー？教えてくださーいー！」

「うん。」

め　ん　ど　く　さ　い

だ。

まぁ私が蒔いた種でもあるのだが…。

ここは適当に話を逸らすか。

「普通の幼馴染やね。てかそれよりもさ…「先輩？（ニコ）」はい…すいませんでした…。」

ダメだ…。

ななちに勝てる自信がない…。

「で！どうなんですか！？先輩とは！」

「ま、まぁ長い付き合いってのもあるけど…。//その…。//」

「ん？なんですかぁ？」

なんかこういったことを改めて言うのはすごい照れ臭い。

私はしどろもどろになりながら答えた。

「一番は、し、翔真がかっこいいからかな…。//ちっちゃい時に迷子になった私を慰めてくれた時から、ふとした仕草もか、かっこいいなって思うようになってたかも…。//」

よし！

私は言い切ったぞ！

そう思って恐る恐る顔を上げる。

「へ？」

思わず声を上げてしまった。

だって…。

だってだってだって！

「ななちなんでそんなに笑いを堪えてるの！？」

この後輩絶対ずっと笑い堪えてただろ！

顔真っ赤だぞ！

「プフｯ、ﾌﾟｸｸｯ、あははははは！」

ほらみろ！

笑い出しちゃったじゃん！

大笑いだよ！

「好きな人言ったし！もう満足でしょ！？」

「だ、だって先輩！wわ、私一言も翔真先輩だなんて言ってないっスよ！w」

「あ…。」

ソレを聞いた途端私の顔はリンゴのように真っ赤になり…

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！？？？」

頭の中がショートした。

最悪だ…。

「あはは！wや、やっぱ先輩は面白いっスね！wこれからよろしくお願いするっス！w」

「もうやだぁぁぁぁぁぁぁ///」

「www」

その後、今日知り合ったばかりの後輩から揶揄われ続ける碓実麗奈でした…。

おまけ

同時刻。

翔真宅にて…。

『翔真って好きな人とかいるの？』

「は、はぁ！？誰があんなギャルのこと好きになるか！知ってるか？麗奈のやつ！俺より握力強いんだぞ！？」

『一言も麗奈とは言ってないよね…』

「あっ…。」

『ドンマイ』

「///」

やっぱり幼馴染って意思疎通できてるのかもね。