第2話 他に

 貴方との出会いは友達からの紹介だったね。私は貴方に一目惚れしちゃってすぐに告白したな。その時君は顔を真っ赤にして、目を逸らしながら言ったよね。「よろしくお願いします。」

 それから3年が経った。確か記念日に私は君に言われた。「君以外に好きな人ができたから別れてほしい。」と。ウソだ、まだ私が好きなクセに。私も「貴方は気付いていなかっただろうけど、私も沢山の男と遊んでたから」。

 君は言う「ウソだ。君は僕以外見ないくせに」。私も言う「貴方こそ私がいないとダメなくせに」。そこで会話は途切れた。2人とも無意識に抱き合っていた。私は涙を押し殺していった。

 「別れよっか」。

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