第3話 甘え上手な君

 君は昨日、僕の家から旅立った。君は甘え上手だった。いつも僕の膝の上で寝てたよね。横顔がとても素敵だった。

 ご飯が欲しいときは、頭をスリスリしてきて甘えてきたよね。凄い可愛かったよ。

 君は、ツンデレ?だったよね。僕に毛をとかしてもらうのが楽しみで楽しみで仕方ないのに、「まぁ、やらせてあげてもいいかな。」みたいな感じでいつもずっと、毛をとかすまで待ってたよね。

 でももう君はオトナになった。何年一緒だっただろう。僕は帰ってきたときに、君が僕のベッドでぐったりして冷たくなったのを見てすごく哀しかった。君を火葬している間、僕はずっと君の事を考えていたよ。

 虹の橋で、僕が行くまで待っててね。

 

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