第五話 巨大獣アビンゴ 謎の怪物を追え 3
さて、今回の話。
本来はバルガル将軍の出番だったのだが、今回はどうなる事やら。
「お前達、何か良いアイデアはあるのか?」
「はい、シャールケン様。特にございません」
この反応にシャールケンがギャグ顔になってずっこけた。
この時代のアニメ、アニメーターのお遊びで、ボスクラスもいじられネタキャラ化する事がある。
「貴様は余をバカにしておるのか!?」
「いえいえ、滅相もございません。ただ、今まで三人ともがガッダイン5にしてやられているので下手な作戦だと巨大獣を無駄にしてしまうだけかと……」
「そうですわ。ブキミーダ様は巨大獣を作れる唯一の科学者、ここは彼の意見を受け止めるべきかと思われますわ」
マジでミザーリンの変化が驚き桃の木山椒の木、ブリキにタヌキに洗濯機だ。
原作では事あるごとにブキミーダやバルガル将軍の失態を
その彼女が何と俺(ブキミーダ)を擁護しているのだ。
うーむ、マジ、命がけで炎の中からミザーリンを助けて治療してやった甲斐があったというもんだ。
何気に厚化粧をしなくなった彼女は、俺でも目線が行ってしまうほどの美人そのものだ。
あの厚化粧メイクがいかに素材の無駄遣いだったのかを俺は目の前で実感した。
だからといって献身も度を超すとかなりキツイものがあるので、それはそれで新たな悩みの種というべきか。
「お言葉ですがシャールケン様」
「バルガルか、どうした?」
「吾輩、最近は情報を手に入れる為に……地球のテレビという文化を見ておったのですが、ニュースではどうやらツチノコという生き物を地球人共が探しておるようです」
「何、ツチノコとな?」
これシナリオ的に原作でも相当無理のある話だったが、何故ダバール星人達がツチノコ型のメカを用意したのかには触れられていなかった。
だが今のバルガル将軍はみどりさんの為にテレビを用意してあげたようだ。
そのテレビで見たツチノコが今回の作戦のカギになるのは、今の流れならそれほどおかしな話ではない。
「はい、そのツチノコに似せた巨大獣を使い、ガッダイン5を倒すのです」
「面白い。今回の作戦、バルガル、そちに任せたぞ!」
「はっ。必ずやガッダインめを破壊してご覧に入れます」
そして会議が終わり、俺達はロボット格納庫に向かう事になった。
いつものロボット格納庫。
今回はマーヤちゃん、ストライキを起こして部屋に閉じこもったままだ。
俺の部屋なのに入り口を開けてくれないから入れない。
そして俺の横にいるのはミザーリン。
今回はロボット整備班もまともに動いてくれるはずだろう。
そこにテレビ電話で連絡が入った。
「申し訳ございません、寮からは出たのですが電車の故障による遅延で全員しばらくそちらに到着出来そうにありません!」
またこのパターンかよ!?
ってか、なんでデラヤ・ヴァイデスの中に電車が通ってるんだ?
まあガッダイン5大百科には見取り図に電車の線路も乗っていたので有る事は知っているが、ツッコミどころ満載すぎだろ。
さて、それではいつもの巨大獣図鑑。
ガッダイン5大百科によると……。
――巨大獣アビンゴ――
全長63メートル、体重1400トン
蛇のような蛇腹と鱗を持つ巨大獣で、蛇腹の伸縮で移動する。
両手が蛇の頭の形になっていて鋭い牙でガッダイン5に噛みつき、腕を伸ばして攻撃してくる。
また、蛇の口から火炎も吐いてくる為ガッダイン5も苦戦させられるが、マグネットワイヤーによる蛇の腕よりも遠い遠距離攻撃で腕の頭部を潰され、超電磁スマッシュでとどめを刺されて爆発。
何というかレッドスネークカモン?
今見るとツチノコにさらにレッドスネークって70年代ネタ詰め込みすぎだろ。
さて、この巨大獣アビンゴを今から俺が作るわけだが、さっきからミザーリンのおっぱいが眼前でゆっさゆっさして気が散って仕方が無い。
さて、どうやって彼女を大人しくさせるべきか……。
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