第五話 巨大獣アビンゴ 謎の怪物を追え

第五話 巨大獣アビンゴ 謎の怪物を追え 1

「くそぅ、ガッダインチームめ、覚えておれよっ!」

「ご主人様、撤退しましょう」


 そうそう、捨て台詞は必要。

 ここでこれだけ頑張りましたの証拠を残しておかないと、きちんと最後までやり切りました感が出ない。


 ロボットアニメの元祖とも言えるマシンダーAが作ったフォーマットに従った形が一番しっくりくるからな。


 基地がある→パイロット達の日常シーンを見せる→悪の軍団が何かの作戦会議→敵のやられメカ登場→正義の巨大ロボ出現、合体等→敵ロボット破壊→そしてまた日常。


 うん、これを五十話近くまでやるのが様式美と言えるのかな。

 でもこのパターンを破ったのが軌道装機ガンボーグだと言える。

 テレビシリーズと映画版で作画のレベルに雲泥の差だったが元祖リアル系と言ってもスーパーロボ全盛期の末期の作品だ。

 実際ロボの玩具はスーパー系のデラックスで作中ほとんど使われない物ばかりだった。


 それを言うと今までのシリーズの作画崩壊に触れる方がまだマシっていう根底の否定になる。


 まあとにかくガンボーグはデオン大国が毎回ロボを出すのではなく、独立戦争を宇宙コロニーから宣言した事による戦争から始まる話だ。

 だから戦場を移動するペガソスベースとガンボーグの地点から話が始まるので敵が襲ってくるのも不規則な作品で、本放送当時はテーマ性の難しさから打ち切りになった。


 むしろ後番組の無敵メカ・ドライバーG6の方が人気あったくらいだ。


 まあそんな話は置いておいて、とにかくこの作品もマシンダーAパターンなので悪の侵略者であるダバール星人は毎週一体ずつ怪ロボット――巨大獣――を出しているわけだ。


 ガッダイン5大百科に載っていた五話の話は……。


 ツチノコ騒動が街で騒がれた。

 龍也達も一攫千金を狙い、ツチノコで百万円を手に入れようと考える。

 だが龍也達が見つけたツチノコだと思ったものは巨大獣の一部であり、それは巨大化して巨大獣アビンゴになった。

 巨大獣アビンゴを倒す為に龍也達はガッダイン5に合体し、マグネティックランサーでアビンゴの首を切り落としてから超電磁スマッシュで倒す!


 そして懲りない龍也達はツチノコ探しをするが、見つかったのは昔の小判だった。

 喜んだ龍也達だったが、その土地は防衛軍の管轄の場所だった為、小判は三島防衛長官によって国の博物館に寄付される事になり、落ち込む龍也だったが、三島長官は彼等にご馳走を用意し、全員が満足するまで食べた。

 そして三島長官は支払いの時に想定外以上の金額だったので財布が空になるってオチ。


 うん、いかにも70年代のツチノコブームとかに乗った話だな。

 他にもヒバゴンだの剣山の大蛇だの色々あったっけ。


「ご主人様、そろそろ到着します」

「そ、そうか。わかった」


 俺達は機動要塞ドグローンでデラヤ・ヴァイデスに到着した。


「ブキミーダ様―! おかえりなさいませっ」

「えっ!? えええっ?」


 帰還した俺を真っ先に出迎えたのはミザーリンだった。

 それを見ているマーヤちゃん怖い。


「大丈夫でしたか、ブキミーダ様。さあ、食事の用意が出来ていますからこちらへお越しください」


 え、俺まだ報告用レポートも何も用意してないんだけど。

 そしてマーヤちゃんの表情が人に見せられないような昔のギャグマンガの怒った顔になって角まで生えてるんですが……。


「ご主人様は疲れているんです、だから食事よりもお休みになった方が良いんですっ」

「何よっ。わたくしの作った料理に勝てる自信ないからって足を引っ張らないでちょうだいこのポンコツメイドロボ」

「やかましいこのオバハン!」


 あーあ、また始まっちゃったよ。

 俺今のうちに風呂に入ってこよう。


 風呂に入って少しリラックスしたオレが見たのは、二人でケンカしてバルガル将軍にこっぴどく怒られている二人の姿だった。


 それでも二人はまだ懲りていない様子だ。

 そこまで女に取り合いされるなんて、俺はどうすれば良いのやら。

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